トヨタ自動車は11月18日、米国カリフォルニア州において、これまで培ってきた技術を応用し、大型トラック(セミトレーラートラック)へ燃料電池を搭載するための技術・事業化調査を進めると発表した。トヨタは、かねてより幅広いモビリティに応用可能な燃料電池技術を、ゼロエミッション実現に向けた本命と位置付けて、研究開発を進めてきた。またトヨタは、走行中にCO2を一切排出しないゼロエミッション車として、燃料電池自動車の『ミライ』を国内外で市販。今回、乗用車に加えて、大型トラックに燃料電池技術を応用することにより、将来的には貨物輸送におけるゼロエミッション実現に貢献することを視野に入れ、調査を行っていく。米国における今回公表した調査や水素社会の進展に関する詳細は、今後、プロジェクトの進捗に応じて、順次公表していく方針。トヨタグループでは、水素を将来の有力なエネルギーと位置づけ、市販車のミライに加えて、FCバス、燃料電池フォークリフト、家庭用の定置式燃料電池など、燃料電池の幅広い応用も含めて、技術開発と商品展開を推進している。トヨタは、「今後も水素社会の実現に向けて、グループ一体となって開発を加速していく」と説明している。
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