国土交通省は、バス・タクシー・トラックの電気自動車導入を支援するため、「地域交通グリーン化事業」を公募すると発表した。電気自動車はエネルギー消費効率が良く、排出ガスを出さない低騒音の環境に優しい自動車だが、通常の内燃機関車と比べて高価なことや、充電施設など、インフラ整備が普及に向けた課題となっている。このため、国交省では「地域交通グリーン化事業」により、自動車運送事業者に対して、電気自動車バス・タクシー・トラック、燃料電池自動車バス・タクシー、超小型モビリティの導入を重点的に支援している。国交省では、同事業によって電気自動車を活用した地域の実情を踏まえた、多様な交通サービスの展開や、他の地域や事業者による導入を誘発・促進することを見込んでいる。今回、11月1日~11月18日まで、同事業の2016年度3回目となる公募を行う。応募の中から内容を外部有識者が評価し、その結果を踏まえて補助対象事業を認定する。補助率は電気自動車バス、超小型モビリティと付随する充電設備等が導入費用の半分、電気自動車タクシー・トラックと付随する充電設備などが導入費用の3分の1、燃料電池自動車バス・タクシーが導入費用の半分。電気自動車タクシーは、補助対象となる車両本体価格の上限が600万円となる。