日本板硝子は10月18日、舞鶴事業所に、同社独自技術による高精度プレス工法を用いた自動車フロントガラスの生産設備を増設すると発表した。増設は今年中に着工し、来年稼働開始の予定。高精度プレス工法は、高温に熱したガラスを1枚ずつ型にあわせてプレス成形する曲げ加工方法。ガラス自体の重力によって自然成形を行う自重工法に比べ、ガラスを深く曲げるまたは立体的に曲げるような難しい成形や、ガラスに高い面精度が求められる場合に適している。近年、自動車のフロントガラスには、センサーカメラを取り付けたり、ヘッドアップディスプレイとしてメーター類が投射されたり、新しい機能が付加されてきている。これらの新機能では、画像の正確な投射やセンサーによる認識のために、ゆがみなく、面精度の高いフロントガラスが求められる。今後自動車分野とITS技術の融合により、ガラスに求められる機能はさらに拡大することが見込まれている。日本板硝子は、今回の増設により今後増加する高精度フロントガラス需要に確実に対応していく。
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