カーオーディオ・ライフをさらに充実させるために、『イベントに参加する』ことをオススメする短期集中連載企画をお届けしている。前回はどんなイベントがあるのかを解説しながら、“ギャラリー”として参加することの意義をご説明させていただいた。そして今回は…。『コンテスト・イベント』に“エントリー”する楽しさについて考えていこうと思う。エントリーするためにはどうすれば良いのか、どのように楽しめば良いのか等々について、じっくりと解説していく。■『サウンド・コンテスト』に出場する意義とは…。ところで、前回にご説明したとおり、『コンテスト・イベント』には、『サウンド・コンテスト』と『ドレスアップ・コンテスト』の2つがある。今回は主に、『サウンド・コンテスト』について考察していく。まず、『サウンド・コンテスト』に出場する意義について考えてみたい。1つ目として挙げるべきは、「愛車のシステムの、現状での完成度を確認できること」ではないだろうか。システムを組み、純正オーディオから見違える良い音を日々楽しんでいると、愛車の音のレベルがどれほどのものなのかが気になってくる。『サウンド・コンテスト』にエントリーすれば、それを確認する1つのメジャーを得ることができる。もちろん本来は、愛車のサウンドを自分が気に入っていれば、もうそれで十分だ。わざわざ他車と比べて順位を付ける必要もない。しかしながら、他車と比べることで愛車のサウンドをさらに良くするヒントが見つかることもあるはずだ。その結果、愛車の音をもっと良くすることができたなら、それは自分にとって幸せなことである。『サウンド・コンテスト』に出場するキモは、ここにある。そのためには、他のエントラントの音をできるだけたくさん聴いてみることが大切だ。周りのクルマの音のレベルを知ることこそが、もっとも血となり肉になる。ジャッジに判断してもらうこと以上の収穫が得られるはずだ。そして意義はもう1つある。「仲間を増やせること」である。自分1人で楽しむのも良いのだが、仲間ができると楽しみの幅は確実に広がる。同じ趣味を持った者同士、情報交換もできるし、アドバイスも送りあえる。イベント会場でしか会わなかったとしても、会場に行けば知った顔に出会えるというのはなかなかに楽しいものだ。仲間を増やしたいと感じていたら、『サウンド・コンテスト』へのエントリーをぜひぜひ検討してみよう。また、「勝負にこだわる」ことに意義を見言い出す、という考え方もあるだろう。『サウンド・コンテスト』を純粋に“競技”と捉え、出場するイベントのルールや“傾向と対策”を研究し、ひたすらトロフィーの獲得を目指す、というのももちろんアリだ。アスリート感覚で、どっぷりと“勝負”に浸ってみてもいいだろう。ただし、「勝ちにこだわる」と、勝てない時期にそれなりのダメージも受ける…。そのリスクを嫌う場合は、勝敗は二の次、と考えたほういい。そこのところは、参加する際に、各人でご判断いただきたいと思う。■エントリーは“プロショップ”経由で行うことが基本…。。続いては、「エントリーする方法」について解説していきたい。まず前提として、「それなりのシステムが構築されている」必要がある。目安となるのは、“DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)”と、“外部パワーアンプ”が導入されているか否か、ではないだろうか。“DSP”と“外部パワーアンプ”が組み込まれていれば、何らかのクラスにエントリーすることができるはずだ。また、ハイエンド・メインユニットを搭載し、その内蔵パワーアンプでフロントスピーカーをドライブしている場合も、「内蔵アンプクラス」があればそのクラスにエントリーすれば良いし、そういったクラスがなくても、フロントスピーカーのグレードにあわせたクラスにエントリーすれば良いだろう。あとは、出場したいと思う『サウンド・コンテスト』の募集クラスについての情報をよくよく確認して、自分のシステムレベルに合致するクラスがあるかどうかを検討してほしい。次に、エントリーするための事務手続き方法について解説していこう。ほとんどのイベントで、エントリーは“プロショップ”経由で行われている。であるので、『サウンド・コンテスト』に出たいと思ったら、まずは、行きつけの“プロショップ”に相談してみよう。そうすれば、出場できそうなクラスがあるかどうか、勝負になりそうかどうかについてもアドバイスがもらえるはずだ。そして出場することを決めたら、あとは“プロショップ”と二人三脚で手続きを進めよう。なお、エントリーする際には“エントリフィー”がかかる、ということも覚えておいてほしい。金額は、イベントごとでさまざまなので、これについても主催者から発信される情報をしっかりと確認しよう。事務手続きが終われば、あとは当日にクルマに乗って会場に行くのみだ。車両搬入時間もイベントによってさまざまだが、大体の場合、ある程度の早朝に行われる。『サウンド・コンテスト』に出るためには、早起きが必要であることも、忘れるべからずだ。『サウンド・コンテスト』に出場することに関しての解説は以上だ。ご興味があれば、物は試しにぜひ1度チャレンジしてほしい。目からウロコ的な新発見もあるだろうし、仲間も見つかるはずである。カーオーディオ・ライフが、より充実するのは確実だ。『サウンド・コンテスト』にエントリーして、新たな楽しさに、どっぷりと浸っていただきたい。
【サウンドチューニング・マニュアル】上級機の「サウンドチューニング能力」の実際を検証! Part.4 『ダイヤトーンサウンドナビ・NR-MZ100PREMI』その22016.9.10 Sat 10:00