詳細スペックは不明だが、IVECOのブースではバイオLNGを燃料とするガスエンジンのコンセプトモデルが展示されていた。センターコックピットの一人乗りのため、かなり特徴のあるデザインで、完全にアニメか映画のロボットの顔に見える。キャビンの天井は高く180cmの大人が普通に立って歩くことができる。キャビン後方は、自動運転を想定したバーカウンターが設置され、右側はリラックスできるソファのようなシートが設置されている。乗り降りは左側のドアから行う。ドアの開閉とともにボーディングブリッジ式のステップがでてくるようになっている。サイドミラー、ルームミラーはカメラ・ディスプレイに置き換えられており、タイヤにはミシュランのスマートタイヤが装着されていた。このコンセプトカーは、LNGエンジン専用のオイルを販売しているPETRONAS(IVECOのパートナー企業)のPRのために作られたもので、仮眠室がなかったり、バーカウンターがあったり、ソファシートにはベルトなかったり、あくまでコンセプト優先のショーモデルだ。EUでは、将来的な環境性能基準クリアのため、トラックもEV化が避けられないとされているが、大型・長距離輸送においては、当面クリーンディーゼル、ハイブリッド、バイオLNG、FCVに頼らざるをえない。ハイブリッドエンジンとガスエンジンは技術も安定しており、オルタナティブ(代替エンジン)として有力なものされているので、このようなショーモデルが作られた。