米自動車開発大手のテスラ・モーターズは現地時間11日、自動運転機能「オートパイロットモード」のアップデートを行うと発表した。アップデート配信は、2週間後に行われる予定。対象は、2014年10月以降に販売された車種。 自動運転については、現在IT各社が積極的に研究開発を続けている。特に、テスラはコンシューマー向け車種に向け、自動運転の支援を目的とした「オートパイロットモード」を2015年10月に提供開始したものの、今年5月には自動運転を原因とした可能性の高い死亡事故を起こし、問題視されていた。同事故では、死亡事故を起こした車の前にトラックがあることを認識するのが遅れた事故とされているが、当局の調査はまだ出ていない。 今回のアップデートでは、運転手が一定時間以上ハンドルを握らなかった場合、最終的に「オートパイロットモード」に制限がかかるよう、機能追加が行われた。あくまで、現段階では人間のチェックをもとにした運転を行って欲しいという、テスラからのメッセージだ。もちろん、周囲の認識や、ブレーキ判断の更新も順当に行われているので、これまでよりも自動運転機能自体の安全性が高まっていることは言うまでもないが、対象ユーザーは引き続き、注意しながら使用したほうが良いだろう。