日産自動車は8月24日、横浜市の本社で5代目となる新型『セレナ』の発表会を開いた。その挨拶に立った国内販売担当の星野朝子専務執行役員は同社自慢の技術プロパイロットを搭載したセレナで反撃に打って出る考えを示した。日産の国内販売はここ数年苦戦続きで、シェアも下がり放し。2011年度13.8%だったのが2015年度には11.6%にまで下落した。その最大の理由は国内市場への新型車投入が少なかったこと。2015年は1台もなく、この新型セレナは久方ぶりの新車だ。しかもセレナは今や日産にとっての看板車種で、累計150万台の販売を誇る人気車の車。そのうえ、初代の販売が年平均3万4000台、2代目が5万3000台、3代目が7万9000台、4代目が8万3000台と代を追うごとに販売台数を伸ばしてきた。それだけに日産社内をはじめ販売店のセレナに対する期待は高い。星野専務も「世界初の技術が新型セレナに載っているので、これをテコにして日産ブランドの技術力の高さを伝えて、その技術の高さで他の車の魅力も上げていくといういいサイクルに持って行きたい」と話す。果たしてその目論見通り進むのか、新型セレナの販売と日産の国内販売には注目する必要がありそうだ。
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