BRTECHは、2月26日から28日にかけて東京ビッグサイトで開催されるIAAE 2025に出展し、最新の塗装トレーニングシミュレーター「エコペインター」を展示する。IAAEは、自動車アフターマーケットの活性化を目的とした国際的なイベントであり、国内外から多くの企業が参加する。
エコペインターは、XR(エクステンデッド・リアリティ)技術を活用した画期的なシステムであり、実際の塗料を使用せずに塗装技術を習得できる点が特徴だ。実車のフェンダーと同じ形状の3Dオブジェクトディスプレイにスプレーガンを組み合わせ、リアルな塗装体験を提供する。これにより、初心者は短期間で技術を習得でき、熟練者は高度なトレーニングを行うことが可能だ。
さらに、エコペインターは塗膜の厚さやスプレー角度などをリアルタイムで測定し、作業者の技術を数値化して評価する。この機能により、効率的なトレーニングが可能となり、インストラクターは個々の教育方針に合わせたプログラムを構築できる。
エコペインターの開発背景には、塗装産業の効率化と環境負荷の低減がある。従来の塗装作業は熟練技術者に依存し、塗料の無駄や有害物質の排出が問題視されていた。BRTECHはこれらの課題を解決するため、エコペインターを開発した。
すでに韓国の自動車教育機関やトヨタ・トレーニングセンターで活用されており、米国市場および日本市場への展開も進行中である。
エコペインターは、今後は自動車塗装協働ロボットのAI学習データとしても活用される予定であり、自動車塗装業界の人材不足問題の解決に寄与することが期待される。