昨今、クルマの保有の長期化や平均車齢の伸長により、EV化の潮流とは別に自動車アフターマーケットにおける整備・メンテナンスの需要は堅調に推移している。そんな中で、最近注目されているのが、長く使用し、経年劣化したクルマの性能を回復させたり、機能を向上させたりする特徴を持つ「添加剤」の存在だ。
いわば“クルマの疲れを取り除く”役割を持つとも言える添加剤だが、1月に開催されたカスタムカーの祭典「東京オートサロン2024」にも気になる添加剤が出展していたのでご紹介したい。
REWITEC/PowerShot
ナノおよびマイクロ粒子ベースの表面保護加工やギア、エンジン、ベアリングのリペア等の開発、製造、販売を行うドイツのREWITEC(レヴィテック)社の日本代理店であるテクニックグループ株式会社(本社:神奈川県横浜市/ミハエルクルム代表取締役)は、REWITEC製品を大々的に訴求し、中でも燃焼エンジン専用コーティング剤「PowerShot」を推していた。
「PowerShot」」の特徴は、潤滑油の性質を変えるのではなく、擦れあう金属表面の構造そのものを変化させるという点にある。ケイ素であるシリジウムから形成されるナノ粒子によるコーティングプロセスは、金属と化学的に反応したシリジウム粒子が金属表面にシリカ皮膜を形成することで金属表面を修復・保護。スムースなエンジンフィーリング、燃焼・エンジンパワーの向上、ノイズ振動の軽減を体感できるという。なおこの技術は世界で唯一の特許技術を取得したものだそうだ。
メンテナンスは、通常使用で走行距離約5万㎞効果が持続するという。なおスポーツ走行などをする場合は、約1万㎞または約1年後を目安に、初期の使用量の半分程度を使用することで、よりコーティング効果が期待できるという。ただし、注意事項として初期使用後の約1,500㎞はオイル交換をしない点が挙げられている。
愛車に長く乗る上で重要となるのが、経年劣化していくパーツのメンテナンスだ。平均車齢が長くなっているクルマのメンテナンスとして適切な「添加剤」の使用はの1つの選択肢ではないだろうか。