安全なクルマが欲しいと思ったら、「自動車アセスメント」のテスト結果を要チェック!【カーライフ 社会・経済学】 | CAR CARE PLUS

安全なクルマが欲しいと思ったら、「自動車アセスメント」のテスト結果を要チェック!【カーライフ 社会・経済学】

特集記事 コラム
「ナスバ(独立行政法人 自動車事故対策機構)」がYouTubeにて公開している、「自動車アセスメント」にて実施されたトヨタ・クラウン クロスオーバーのテスト動画の1シーン。
  • 「ナスバ(独立行政法人 自動車事故対策機構)」がYouTubeにて公開している、「自動車アセスメント」にて実施されたトヨタ・クラウン クロスオーバーのテスト動画の1シーン。

カーライフに関連するさまざまな時事ネタを横断的に紹介している当コーナー。前回からは「自動車アセスメント」にスポットを当てている。実は、クルマの安全性能をシビアなテストにより明らかにしようとする取り組みがある。今回は、その調査結果の活用法を解説していく。

まずは前回の記事内容を簡単におさらいしておこう。「自動車アセスメント」とは、国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA<ナスバ>)によって執り行われているもので、「クルマの安全性能の数値的・客観的な評価」をしようとするものだ。

その評価のために、「衝突安全性能」、「予防安全性能」、「事故時の自動緊急通報」、この3つについてさまざまなテストが実施されている。

そうしてそれらテスト結果が点数化され、規定値を上回った車種には「自動車安全性能 ファイブスター賞」が授与される。

ちなみに各自動車メーカーのカタログを見ると、「自動車安全性能 ファイブスター賞」を得た車種については、そのことを積極的にアピールすべく同賞のワッペンがカタログ上に表示されている場合が多い。つまり自動車メーカー各社も、「自動車アセスメント」での評価を車両販売を伸ばすための1つのツールとして活用している、というわけだ。

なお「NASVA」のHPでは、「自動車アセスメント」の「ダイレクト検索」が行えるようになっている。なのでクルマを買おうとする際には、購入候補としている車種を同HPにて検索してみよう。そうすると過去にテストされている場合、その結果を詳細に把握できる。つまり、そのクルマの安全性能の高さの程度を確認できる。

ただし、複数の車種の結果を単純比較するのには注意が必要だ。なぜなら「自動車アセスメント」は年々進化を遂げていて、テスト内容が経年とともに少しずつ変化しているからだ。なので、テストされた年度が異なると横並びにしての比較がしづらくなる。そのことは頭に入れておきたい。

ちなみに「NASVA」ではYouTubeチャンネルにて、テスト動画も公開しているので、こちらも至極参考になる。特に、衝突被害軽減ブレーキの効き目を試すシーンなどは興味深い。クルマを試乗する機会はあれど、こういった装備の効き目まではなかなか試せない。しかしこれら動画を観れば、そのポテンシャルが一目瞭然で確認できる。

なお、「自動車アセスメント」では市場に出回っているすべての車種がテストされているわけではないので、その点も頭に入れておきたい。ちなみに調べられる車種は、ときどきで売れ行きが好調な車種の中から選定されているとのことだ。

というわけなので、欲しいクルマがあったらまずは、「自動車アセスメント」のHPにて検索をかけてみよう。テストされていたらしめたものだ。この結果も、車両選定の参考にしない手はない。要注目。

《太田祥三》

関連ニュース

特集

page top