自動車部品大手のデンソーが製造した燃料ポンプを搭載した車両について、トヨタ自動車など各社によるリコールの届け出が2020年以降、計268万台にも上るというニュースを11月3日付けの朝日が1面トップで報じていたが、その関連記事を、きょうも朝日が1面準トップで続報している。
それによると、すでに燃料ポンプの不具合が明らかになった計268万台とは別に、どの車に取り付けられたか「特定できない燃料ポンプ」が11月2日時点で、5000個以上もあることがわかったもので、国土交通省は取り付けられた車両の特定を急ぐよう、各自動車メーカーに求めているという。
◆交換修理部品として各社に出荷
記事によると、取り付けられた車両が特定できていない燃料ポンプ5000個超は、デンソーが2017年以降に製造したもので、自動車メーカー3社に交換修理部品として出荷されたとみられる。
このうち、ホンダでは、3431個の燃料ポンプを10月13日に国交省に届け出たが、どの車両に取り付けられたか特定できないとしており、「販売店に対して、早急に部品を取り付けた車両の特定や回収の依頼をしている」(広報担当者)とも伝えている。
◆事態は長期化する?
燃料ポンプはガソリンタンク内の燃料をエンジンに送る部品で、燃料ポンプの不具合でエンジンの始動不良・不能や加速不良などに加え、最悪の場合、走行中にエンストを起こす恐れがある。
自動車部品の大規模リコールといえば、タカタ製の欠陥エアバッグ問題が思い浮かぶ。デンソー製燃料ポンプの不具合については、現時点では事故の発生は確認されていないようだが、困難が予想される搭載車両の特定やリコール費用などを巡って、問題の長期化は避けられそうもない。
2023年11月7日付
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●舎人ライナー懐厳しく、日本一混雑でも運賃収入低迷(読売・21面)
●デンソー製燃料ポンプ不具合恐れ、搭載車不明5000個超(朝日・1面)
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