ボルボカーズ(Volvo Cars)は10月19日、ソフトウェアのテストセンターをスウェーデンのヨーテボリに開設した、と発表した。この最新鋭のソフトウェアのテストセンターが、あらゆるレベルの車載ソフトウェアのテスト能力を強化するものになるという。
ボルボカーズの新しいソフトウェアのテストセンターは、広さが約2万2000平方mある。約3億クローネを投資して完成した新しいソフトウェアのテストセンターは、世界各地にあるエンジニアリングセンターとテック・ハブのネットワークにおける重要拠点に位置づけられている。
この新しいソフトウェアのテストセンターは、当初は約100人の従業員を雇用する予定だ。テストセンターがフル稼働するようになれば、この数字は300人にまで拡大する見込み。ソフトウェア・エンジニアリングの業務としては、次世代コネクテッドカー機能の開発や、データ分析によるすべての開発業務のサポートなどがある。最終的には、約500台のテスト装置とデジタルテスト環境が設置され、現在の約200台からさらに増加する予定だ。ソフトウェア開発の中心的役割を担う世界各地のエンジニアリングセンターと密接に連携する。
自動車業界は急速に変化している。ボルボカーズは最上位SUVの『EX90』をはじめ、今後発表するEVをすべて、ソフトウェアで定義される車にする予定だ。これからのボルボ車はEVであり、オンライン販売が増え、自社開発のソフトウェアを実行する最先端のコアコンピュータが搭載され、定期的な無線ソフトウェアアップデートにより時間とともに改良されていく。
ボルボカーズは2030年までに、100%EVブランドになるという目標を掲げている。この戦略を達成するためには、自社でのソフトウェア開発がカギになるという。ボルボカーズはこの変革を加速させるために、世界中で何千人もの才能のあるエンジニアを採用していく、としている。