高速道路3社は、暫定2車線の高速道路での正面衝突事故防止対策として、長大橋梁、トンネル区間のセンターライン上への区画柵の試行設置を拡大する。
NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本は、重大事故につながりやすい暫定2車線区間での高速道路の正面衝突事故防止対策として、センターライン上のラバーポールに代えて、区画柵の設置、検証を進めている。2018年から土工部、中小橋梁にワイヤロープの設置を進め、2022年度末までに達成した。
路面下に床版がある長大橋梁と、中央部路面下に中央排水溝などの設備があるトンネルは、路面に支柱を打ち込めないのでワイヤーロープの設置が困難だ。このため2010月から、長大橋梁とトンネルに、センターパイプやセンターブロックを試行的に設置し、検証している。
今回、正面衝突事故防止対策としての有効性、適用性の検証を進め、暫定2車線区間における交通安全対策に取り組むため、試行設置箇所を拡大する。
超大橋梁39カ所、トンネル6カ所にセンターパイプ、センターブロックといった区画柵を試行設置する。新たに設置するのは全国20路線、延べ約13kmとなる。