マイカーを持つ人なら誰でもお金をかけず、楽に、綺麗なクルマを保ちたい。それを実現するカーケアグッズ探しに執念を燃やすのが、大学自動車部だ。
若くてお金がない。しかし、愛車は大切にしたい。食費を削ってでもアルバイト代でクルマを維持する彼らは、独自の口コミネットワークでコストパフォーマンスの良いカーケアグッズ情報を共有する「クルマ節約マスター」とも言える。そこでレスポンスでは、の大学自動車部員たちに、オススメのカーケアグッズを聞き取り調査した。
◆水洗い不要で簡単コーティング『FW1』
まず最初にイチオシだったのは、スプレー式のコーティング剤でかつ水無し洗車もできるワックス剤『FW1』だ。水洗いせず、車体に吹きかけるだけでクルマを洗浄・コーティングできるという。気になる箇所を即座に洗浄できる手軽さと、これ一つでクルマのボディやガラス、さらにはバイクや自転車、キッチンの洗浄にも使用できる多用途性で愛用者が多かった。
さらにコーティング剤としてのツヤ出し効果だけではなく、ホイールに付着するブレーキダストの除去にも効果が期待できる。放置するとボディにダメージを与える虫の死がいや鳥のふんなどの清掃にも使える。この万能感が人気の秘密らしい。
価格は1缶2900円。カーシャンプーとしては高価な部類だ。可処分所得が少ない大学自動車部員には高価に思えるが、いろいろ買うよりこれ1本で済むから結果的には安く済むのだという。
FW1は、他の商品と比較して実店舗での取り扱いが少ないのが弱点だが、ネット通販なら購入しやすいそうだ。
◆ツヤ出し、撥水を長く持続させる『バリアスコート』
『VAC バリアスコート』は、潤滑油の総合コンサルタント企業である和光ケミカルの自社ブランド「ワコーズ」より販売される多用途コーティング剤だ。作業の手軽さと、コーティング剤としての絶大な効果と耐久性がバリアスコートの魅力だという。
使用方法は水洗い洗車後にスプレーし、コーティング剤の定着後に拭き取るだけで、ジムカーナやレースの練習以外では面倒くさがりの大学自動車部員にも好評だ。
一度コーティングすれば、その持続力は最長で6か月にも及ぶとされる。撥水性やツヤ出し効果に優れ、効果が持続するうちは雨だれや水垢なども水をかければあらかた落とせるそうだ。前出のFW1と違って、水洗い洗車を行えるスペースを確保しなければならないのは、洗車場代も節約したい大学生には注意点だ。
価格は販売店によって異なるが、専用の拭き取りクロス付属で5000円前後だ。これもコーティング剤としては少々高価だが、その効果や耐久性から総合すると、財布に余裕にない大学自動車部員としても一押しの商品なのだという。
◆オシャレは足元から!『クリンビュー ノータッチUV』
『ノータッチUV』は、化学工業メーカーのイチネンケミカルズが展開する自社ブランド「クリンビュー」から販売するスプレータイプのタイヤワックスだ。拭き取りや水洗いは不要で、タイヤに吹きかけるだけで洗浄・ツヤ出し・保護を一気に行える。その手軽さと安価な価格設定から大学自動車部員たちに評判が良い。
タイヤはクルマの中で最も汚れやすい場所とも言え、タイヤだけ洗浄するのも面倒だ。バイトと練習と講義や研究で会社員以上に時間がない大学自動車部員にとって、簡単にタイヤを綺麗に保つことができるノータッチUVは、とってもありがたい商品なのだという。
価格は1缶(420mL)が400円前後だ。自動車用品店などで扱われており、価格的にも手にしやすいので、一度試して見てはいかがだろうか。
◆マフラーの頑固な黒ずみをピカピカにする『ピカール液』
『ピカール液』は、研磨剤の製造・販売を行う日本磨料工業が販売する乳化性液状金属磨きだ。主に金属部品を磨くことを目的としたピカール液は、自動車用の製品ではないが、汎用性の高さと金属磨きとしての確実な効果によって、大学自動車部員たちは、カーケアグッズとして使用している。
クルマで主に使用する場所はマフラーだ。煤が多く付着するマフラーは、放置しておくとすぐに黒ずむ。ハードな練習が続く大学自動車部だとなおさら黒くなりがちだ。煤による汚れは頑固なものが多く、通常の洗剤だけでは落とせないのが悩みの種だ。特にステンレスマフラーを装着している車両では、煤汚れは目立ちやすい。
その黒ずみを、ピカール液を使用することで、比較的簡単に除去できるのだそうだ。
内容量別で複数の商品があり、価格はそれぞれ1缶で517円(180g)、594円(300g)、847円(500g)。この安価な価格設定も大学自動車部員に愛用される理由だろう。
このほか、ボディ表面に付着する鉄粉を簡単に除去することができる『シュアラスター ネンドクリーナーソフト』や、手に取りやすい価格設定が魅力的なガラスコーティング剤『ガラコート』などもオススメのグッズとしてあげられた。