東京都とドコモ・バイクシェアは共同で5月29日より、EVバイク等利活用促進事業の新サービス「東京EVバイクシェア」を開始する。東京の臨海都心、お台場・有明地区において、電動3輪車20台を運用し、貸し出し/返却ポート3か所でサービスを開始する。
◆EVニーズを喚起
ポートの1か所があるホテル、ヒルトン東京お台場で開催された開始式には、東京都の小池百合子知事が出席し、挨拶。「東京都ではEVの普及に取り組んでいる。普及のためにはEVの魅力を体感してもらうのが大事」と述べた。
電動3輪(バイク)のシェアリングサービスモデルを構築し、購入することなく気軽に利用できる環境を整備することで、EVに対するニーズを喚起する。
ドコモ・バイクシェアの武岡雅則代表取締役は「シェアリングサービスで、CO2排出量を減らせる。世界的に大都市のひとつである東京で脱・炭素をめざすことに大きな意義がある」とコメント。
◆利用登録には交通ルールテスト
サービス提供においては、ドコモ・バイクシェアがこれまでシェアサイクルサービスを提供している「バイクシェアサービスアプリ」で、東京EVバイクシェアのアカウントを新たに登録する。登録の際に、免許証確認と交通ルールテストを行なう。
車両は、FUTURE車製の着座タイプで荷物カゴのついた電動3輪車『GOGO!』を導入する。最高速度は30km/hで、これはボタン操作で5段階に設定できる。満充電での航続は50kmあり、バッテリーは交換式だ。車両法ではミニカーになり、運転には前述のように普通自動車運転免許が必要となる。ヘルメット着用が推奨されるので、ユーザーは自前で用意するのがよい。
営業時間は1日24時間、終日。利用料金は30分ごとに330円の設定。発着ポートはヒルトン東京お台場、東京ビッグサイト、有明センタービルの3か所で、まず20台でサービスを展開する。今後ポート・車両を追加予定だという。