スポーツ用品メーカーのミズノが、2月10日から12日まで開催された「大阪オートメッセ2023」に出展。昨年9月にミズノとして初めて発売したドライビングシューズ『BARECLUTCH(ベアクラッチ)』をアピールした。発売から4か月ですでに年間販売計画の6000足を超えている状況で、ラインアップの拡大も計画しているという。人気はまだまだ続きそうだ。
ベアクラッチは、スポーツシューズの知見を生かしながら自動車メーカーのマツダと共同開発したソールを採用。クルマの運転時に求められる快適なペダル操作性だけでなく、履き替えることなく日常履きにも使えるのが大きな特徴だ。
スポーツ用品メーカーとして広く知られるミズノだが、ワーカー向けの製品も多い。企業向けの制服は佐川急便やミスタードーナツなど700社に納入する。シューズで言えば、いわゆる安全靴のようなものや、コロナ禍以降では看護師向けが売れているという。こうした“ワーク系”製品のノウハウと、マツダとの共同開発で得た知見がベアクラッチには生かされている。ベアクラッチは主にタクシー運転手などのビジネスドライバー向けとしてリリースしたが、発表以来反響は大きく、一般ドライバーにも認知が進んでいるようだ。
1月にも「東京オートサロン2023」に出展しクルマ好きにアピールしたが、展示ブースの特徴はベアクラッチを「試し履きできる」こと。ベアクラッチはミズノの直営店や公式オンラインストアで購入できるが、実際にフィッティングができる機会は少ない。ブースでは全サイズを揃え、来場者を迎えた。
現在のラインアップはホワイト、ブラック、ネイビーの3色で、サイズは24.5cm~28.0cmだが、反響の多さを受けてラインアップの拡大を計画しているという。まずサイズは、より小さなもの、より大きなものも揃える。また現在はどちらかと言えば男性向けのデザインだが、女性向けのデザインを採用したドライビングシューズも検討を進めている。敷居が高かったドライビングシューズを、ミズノがより身近なものとしてくれそうだ。