東京オートサロン2023には数々の新たなカスタム・トレンドが出現した。そのひとつが近年各社こぞって開発を進めているフェイスチェンジ(いわゆる化け系キット)。旧車や他ジャンルの車種をオマージュしてフェイスを取っ替えてイメチェンする手法が主流。
「ベース車は何?」といった正体不明感を出すことができる点や、ノーマルには無いカワイさやレトロ感などを取り入れることも自由自在なのが魅力だ。キットパーツなので完成度も高いためツルシのフェイスじゃもの足りないユーザーには絶好のセレクトになる。
1969年型のシボレー・カマロをオマージュしたフェイスキットを組み込んだのはギブソンの「エブリイSS」。丸目ヘッドライトやボンネットのバルジ、バンパー中央の尖りなどで立体感を出す。
N-VANをベースに往年の名車であるステップワゴン・イメージのフェイスを再現したのがモデストの「ポケットバン」。グリルやグリルマーカーなどの造形も芸が細かい。リアゲートカバーもオリジナル。
ブローの「ファニーライダー」はハイゼットトラックに対して二代目フォードエコのラインをモチーフにしたモディファイを施した。リアはシェルを装備して観音ドアを装備する超本格仕様に仕上がった。
メルセデスG63をモチーフにしたのはAEROOVERの「G62S」。細部の造形までを再現したグリルから前後エアロまでのコンプリートキットをまとい、ミニGクラスを完成させていた。
フォレスト・オート・ファクトリーの「エブラー」はエブリイ+ハスラーの合体フェイスが特徴。エブリイの悪路走破性を高めるリフトアップスプリングとの合わせ技で実用性も高める仕様だ。
トップスピードが作ったGクラスはレトロなW460型のゲレンデヴァーゲンルックのフェイスを再現するキット。バンパーやクラシックグリル、ヘッドライトカバー、フェンダーなどを用意している。
トヨタのライズをベースにアメリカンテイストのカスタマイズを施したのはアルパインスタイル。コンプリートカーでの販売になるだけにグリルやバンパーなどトータルバランスも絶品だ。
FwKがジムニーベースのちょっと変化球のフェイスチェンジを実施した。モチーフはなんと初代レビン(TE27)。往年のファンには懐かしいフェイスをジムニーで再現したのがアイデア。
エブリイ(DA64V)にジムニーフェイスをドッキングさせたジムリィキットを披露したティースタイルオートセールス。ハイドロで激低フォルムを作りエブリイがベースとは思えないスタイルを作った。
プロボックスをベースにしてディフェンダールックのフェイスを実現した(バンパー交換のみ)したCLSの「T-FENDER」。意外な組み合わせながら違和感なくしっかりディフェンダーイメージを再現する。
ダムドの「リトルG」が進化して新登場。初代のGクラスをイメージしたのが「リトルG.トラディショナル」だ。レトロなバンパー形状やフォグをバンパー上に設置するスタイルなどが注目のアレンジ。
エブリイにジムニーフェイスをドッキングさたジムリィを擁するティースタイルオートセールス。17エブリイをベースにアゲ系&ルーフトップテントなどを装備してアウトドア仕様に仕上げた。