SUBARU車のチューニングパーツ開発や、SUPER GTやラリーなどのレース活動を支援するSTI(スバルテクニカインターナショナル)が主催となり、サーキットを思い切り楽しもうというSTIサーキットドライブが23日、筑波サーキットコース1000で開催された。
スバル車の違法改造車で無ければどのようなクルマでも参加可能となっており、『プレオ』や『R2』と言った軽自動車から、『WRX STI』や『BRZ』のスポーツカー、『XV』や『フォレスター』といったSUVまで参加しているのが、STIサーキットドライブの特徴的な部分だろう。
スーパーGTなどで活躍する井口卓人・山内英輝、ラリーで活躍する鎌田卓麻、GR86/BRZ Cupで活躍する久保凛太郎と、スバルニュルブルクリンクチャレンジ(NBR)の総監督を努める辰己英治がゲストドライバーとして参加した。
開会式のあとは参加者は過去に参加したイベントでのサーキットタイムや経験回数、車種などでクラス分けが行われ、自分の実力に応じたクラスでの走行を行う。走行が無い時間帯には、プロドライバーによるサーキット走行の注意点やテクニックなどを座学で習う時間となる。今回はあいにくに雨模様となったことで、雨に対応した走り方もレクチャーされた。
今回のSTIサーキットドライブに初めて参加した、BRZに乗る大森圭さんは「サーキットは筑波サーキットのコース2000をメインに走っていて、コース1000は今回が初めてですし、サーキットドライブも初めての参加です。憧れのGTドライバーの井口さん・山内さんに会えるのではないかと思い参加をしました。コース1000は初めてでしたが、雨になってしまうと視界が悪くて、初めて走るには意外に難しいなと感じました。普段はコース2000で走っているのですが、BRZで走っている人が多く無く、今回はスバル車ばかりなので、皆さんのクルマを見て参考になるところは勉強しています」と語ってくれた。
「去年、愛知県の美浜サーキットで開催されたSTIサーキットドライブに参加したけど、筑波サーキットは走ったことが無かったので参加してみました」と語るのはレヴォーグで参加の、とよさん。「BRZが欲しいと思っていたのですが、もう少し大きいクルマの方が使い勝手が良いかなと思いレヴォーグを購入しました。去年初めて美浜サーキットで開催されたSTIサーキットドライブに参加して、今回がサーキット2回目です。自分が思ったようにはなかなか走れないですけど、サーキットを走ることはとても楽しいです。経験のない自分には座学がやくにたちます。サーキット走行を経て意外と車は止まらないということが分かったので、一般道で走っている時に前走車との車間距離を取るようになりました」
スバル車に乗るきっかけは「たまたま動画でスーパGTを見ていたら、BRZがめちゃくちゃかっこよかったので、そこから好きになりました。レースに全く興味が無かった親もすっかり魅了されて、今では家族でレースを見に行くようになりました。そして、自分がレヴォーグを買ったことで、父がBRZ、母はエクシーガ、兄弟がWRX STIを買って、家族みんなでスバル車に乗るようになりました」と、何気ないきっかけから家族全員がスバル好きになったというエピソードを語ってくれた。
STIサーキットドライブでは、参加者が各自のタイムアタックをする以外に、辰己総監督にる2016年NBR参戦車での走行や、BRZでバトル形式のデモランで参加者が見て楽しむコンテンツも用意されている。今年の開催は全て終了したが来年も開催予定とのこと。
「なるべく多くのユーザーが参加できるように、東と西の会場で開催を検討していきたい。ファンのみなさまとのコミュニケーションを大切にしていきたいと考えているので、継続して開催していきたい」とSTIの平岡康雄社長が語り閉会した。