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自分の愛車がミニカーに!「ホットウィール・レジェンドツアージャパン」…日本代表が決定

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ホットウィール・レジェンドツアージャパン
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  • 審査員の織戸学氏

◆個性的なカスタムカー達の中から日本代表が決定!

10月16日、東京・青海で開催されたカスタムカーのイベント、スタンスネーション・ジャパン東京2022で、『ホットウィール・レジェンドツアージャパン』と銘打ったカスタムカーコンテストが行われた。

ミニカーブランドのホットウィールが主催したレジェンドツアーは、2018年にアメリカでスタート。大賞に選ばれたカスタムカーをホットウィールで商品化するという、カスタムカーオーナーやホットウィールファンにとっては夢のような大会だ。日本大会は今年が第2回だが前回はオンライン開催だったため、リアルイベントでは初開催となる。世界全体では15か国で実施され、各地で選ばれたグランプリ車をアメリカに集めてのセミファイナル、グランドフィナーレを経て、今年の優勝車が決定する。

今回の日本大会には、審査のためにホットウィールとマッチボックスのデザインディレクターであるブライアン・ベネディクト氏が来日。そのほか、クルマ好きで知られ長年のホットウィール愛好家でもあるDJのピストン西沢氏とタレントのユージ氏、レーサーの織戸学氏が審査員を務めた。会場には書類選考を通過した8台の候補が展示され、この4名の審査員と来場者の投票、また事前に行われた子どもによる投票の結果を集計し、代表が1台選ばれる。その8台を紹介しよう。

まずはシトロエン『タイプH』。シャシーはワンオフで製作され、とにかく車高を低く落とすため、エンジンは全高の低い13Bロータリーをミドシップマウントし、荷台部分の両脇には燃料タンクとエアサスペンションのチャンバーが設置されている。室内もワンオフで、シートベースはMDF削り出し、ウレタン加工してレザーを張った。荷台の幌はスウェードで製作。また、ボディ表面は実際のサビを活かし、塗装などの加工はしていないというのにも驚かされる。

2台目はトヨタ『コースター』をベースにしたトランスポーター。60年代にイタリアで生産されたバルトレッティをモチーフにし、アートレッティと銘打たれたそれは、車内にSRL311こと日産フェアレディのレースカーを積載している。外装パネルはアルミ複合材を使用し、SRL311と合わせてBREカラーに塗装した。60~70年代のアメリカで日産車を走らせ、輝かしい戦績をあげたレースチームのカラーリングを、トヨタ車に施したというのもユーモアが効いている。

これも興味深いのが、いすゞ『エルフ』のバキュームカー。和歌山県桃山町の桃山清掃で実際に使われている車両だ。技術革新でクリーン化が進んでいるバキュームカーのイメージアップを意図したライムグリーンで塗装され、モチーフとなったダッジ・スーパービーにちなんでスーパー・モモと名付けられた。

ほかのクルマに比べて、正統派チューニングカーと言った仕立てだったのが、このマツダ『サバンナRX-7(FC3S)』。とはいえ、エンジンルームをのぞき込むと、ワンオフのサイクルフェンダーなど、作り込みはかなりのものだ。スパルタンさと煌びやかさをあわせ持ち、JDMが人気を持つアメリカのカスタムカーファンに支持されそうな一台に仕上がっている。

今回の候補では唯一のアメリカ車だったのが、ナッシュ『ランブラー』2ドアワゴン。フォードのヘッドライトとキャデラックのバンパーガード、デ・ソトのテールライトベゼルなど、他社種パーツを用い、エンジンはシボレーV8を搭載している。全身に施されたファイアーパターンは、ピンストライパーであるオーナーの奥様が手書きでアウトラインを仕上げたのだとか。

みごとなレストモッドぶりをみせたのが、この日産『スカイライン』。内外装の広範囲をドライカーボンで製作し、ホイールはオーナー自身がデザインしたワンオフ品。3.2Lのフルチューンエンジンを搭載し、特注したエアサスペンションやAPレーシングのブレーキなどを装備した、熱い走りを予感させるハコスカだ。

ホットウィールっぽさ満点だったのが、トヨタ『クラウン』をベースにした、ゲーム『ジェットセットラジオ』の痛車だ。プリムス・バラクーダをモチーフとし、その名もバカクーダ。リアドアはスムージングされ、アクセル連動のダミーエアスクープやバラクーダのテールライト、ワンオフのグリルやサイドマフラー、モンローのショックやクレーガーのホイールを装備する。車内にはセガのドリームキャストとモニターを設置し、ゲームのプレイもできる。

これら並み居る強豪を抑え、日本代表となったのはトヨタ『ハイラックス』のカスタムカーだ。ピンクを基調に、外装はもちろん、内装に至るまで施されたカスタムペイント、キャデラックのV8への換装、2ドアボディの観音開き4ドア化など、隙のないモディファイとその完成度が高く評価された。事前に実施された子ども投票でも、一番人気だったという。

審査員の方々にお話を聞くと、レースに造詣の深いの西沢氏と織戸氏はコースターのトランスポーターがお気に入り、ユージ氏は優勝したハイラックスの細部にまで至るこだわりに圧倒されたという。そして、ベネディクト氏からは、日本のカスタムカーの完成度の高さは、ファイナルで勝利を収める可能性も十分あるとのお墨付きをいただいた。優勝者の決定は11月12日の世界大会で決定。世界大会の結果、ヒューストンからエントリーした「Texas Toot」が見事に優勝を果たした。

◆カスタムカー好きの審査員の目に留まったクルマは?

ピストン西沢氏
クルマの楽しみ方のひとつとして、これまではレースをしてきましたが、最近は見た目のカスタムやゆっくり走っても味のあるクルマにも興味が出てきたところです。皆さんのカスタムカーを参考に今後の方向性を整理することもできて、非常に有意義な機会になりました。クラシックカーレースもやってみたいと思っていて、トランスポーターからレーシングスーツやヘルメットまで古いタイプで、クラシック“ごっこ”ができたらおもしろそうですね。

ユージ氏
ファッションの一部といった感じで、見た目重視でも大冒険はしない、定番の中に人とはちょっと違うポイントを盛り込んだ、気づかれないようなカスタムを楽しんでいます。ですが、今日のカスタムカーを見て、今後は気づかれまくるカスタムをするのもおもしろいんじゃないかな?って思いました。唯一無二のチャレンジをたくさん目にして、インスピレーションを受けましたね。オーナーさん達のこだわりと情熱を感じました。

織戸学氏
その時のライフスタイルに合わせるカスタムを考え続けてきました。年代や走るステージ、遊ぶステージによってカスタムって変わってくるので、年代が進むといろんなジャンルに分かれてくると思うんです。新車や旧車、速いクルマや乗りやすいクルマなどね。今回の8台はどれもみごとだったけど、そうしたライフスタイルを含めたカスタムということになるとコースターのトランスポーターはよかったですね。あと、自分と違う方向性のチューニングやカスタムを見せてくれたハコスカも印象的でした。

《関耕一郎》

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