日本損害保険協会は10月26日、最新の「全国交通事故多発交差点マップ」を公表。2021年に人身事故が最も多く発生したのは「大原交差点」(東京都杉並区)だった。
大原交差点は、甲州街道(国道20号)と環七通り(都道318号線)が交差する位置にあり、昼夜ともに交通量は多い。2021年は昨年より16件多い29件の人身事故が発生。右左折する車両と横断する歩行者・自転車との事故や、右折車両と対向車線を直進する二輪車との右折直進事故が多発した。
2位は「池袋六ツ又交差点」(東京都豊島区)で21件。六差路交差点で高速道路の支柱があり、視認の妨げとなっているほか、交差点が大きく屈曲。出会い頭事故が多く発生している。3位は「阪和豊中交差点」(大阪府泉大津市)と「梅新東交差点」(大阪市北区)でともに19件の人身事故が発生している。
全国交通事故多発交差点マップは、人身事故の半数以上が発生する交差点・交差点付近での交通事故の防止・軽減を目的として、全国の地方新聞社の協力を得て2021年の各都道府県のデータをもとに作成したもの。都道府県別のページでは、ワースト5交差点ごとに、交差点の特徴や件数の多い事故類型の主な要因・予防策等を紹介している。事故多発交差点の情報は、地図メーカーのカーナビデータにも採用され、ドライバーへの直接的な注意喚起にも活用されている。
2021年人身事故発生交差点 全国ワースト10
1位:大原交差点(東京都世田谷区)29件
2位:池袋六ツ又交差点(東京都豊島区)21件
3位:阪和豊中交差点(大阪府泉大津市)19件
3位:梅新東交差点(大阪市北区)19件
5位:四谷四丁目交差点(東京都新宿区)18件
5位:瓜破交差点(大阪市平野区)18件
7位:渡口交差点(沖縄県中頭郡)16件
8位:中島橋西交差点(名古屋市中川区)16件
8位:梅田新道交差点(大阪市北区)16件
8位:中央町交差点(兵庫県川西市)16件