月額定額カーリース「おトクにマイカー 定額カルモくん」を運営するナイルは、電気自動車(EV)に対するイメージ調査を実施。約9割は値段が高いと感じている一方、5割の人はEVが欲しいと考えていることが明らかになった。
自動車メーカー各社が次々とEVを発表し、注目を集めているが、日本のEV普及率は世界各国に比べ低いと言われている。ユーザーはEVに対してどのようなイメージを抱いているのか。今回、EVについてどのようなイメージを抱いているのかなどについて、8月29日から9月5日の8日間、インターネット調査を実施。自家用車を持つ全国の男女5333人からの有効回答をまとめた。
まず、EVの価格については「高い印象がある」と回答した人が87.5%。ほとんどの人がEVに対して高額な印象を持っていることがわかった。EVはガソリン車に比べて高額なものの、エコや燃料費の側面から見れば高いという印象は薄れるはず。まだまだEVの価値を感じる人が少ないようだ。EVが欲しいかとの問いには「欲しくない」と「欲しい、または持っている」がともに50%。半数に分かれる結果となった。
また、EVに対してどのようなイメージがあるかを聞いたところ「ポジティブなイメージ」が53.6%、「ネガティブなイメージ」が46.4%。ポジティブなイメージを持っている人が若干多い結果となった。
ポジティブなイメージの中には、「脱炭素に貢献」「排気ガスが出ないので地球環境によい」といったエコ・環境に優しいと回答した人が最も多く、続いて「将来性がある」「これから主流になる」などの最先端であることや将来性を挙げる人、さらに「維持費が安い」といった意見があった。
一方、ネガティブなイメージの中には「まだインフラが整ってない」「家庭用の充電設備がなく、設置にコストがかかる」といった環境・整備が不十分と回答した人が最も多く、続いて「車両価格が高い」「長距離移動できない・走行性能に不安」などが続いた。また、「電気代がかかる」「コスパが悪い」など車両価格以外の費用負担で良くないイメージを持つ人もいた。
今回の調査により、「EVは欲しいけれども、維持するにはたいへん」といったイメージを持つ人も少なくなく、そのような状況がEVは高いという印象を生み出しているようだ。最近では軽自動車で200万円台、補助金を使えば100万円台で購入できるEVも登場し人気を集めている。今後、価格帯を抑えたEVがさらに増え、環境も整っていけば、自動車ユーザーにとって買いやすい状況となるかもしれない。