伊藤忠商事は8月3日、リチウムイオン蓄電池の国内生産を目指すパワーエックスに出資したと発表した。出資を機に、伊藤忠は蓄電池ビジネスを強化する。
パワーエックスは、自然エネルギーの普及拡大に必要な蓄電池分野で、独自の電池制御技術、蓄電池製造技術を持つ。今後、日本最大級の蓄電池工場を岡山県に設立する計画で、これによって電池の安全性と経済性を両立、定置用蓄電池や、電気自動車(EV)急速充電器を大量、安価に製造・販売することが可能になると見ている。
伊藤忠はパワーエックスへの出資を通じて、これまで伊藤忠グループが培ってきた蓄電池と再生可能エネルギービジネス分野での知見を活かし、パワーエックスとの蓄電池の製造・販売などといった分野で協業する。これによって新たなエコシステムやビジネスモデルを創出し、脱炭素社会における分散型エネルギーの実現に向けて貢献していく。