長野県朝日村にあるあさひプライムスキー場駐車場で7月10日、「信州サンデーミーティング」が行われ、旧車など趣味性のある車187台が集まった。
2015年から毎月第1日曜日に開かれている(会場の都合でこの6月から変則開催)、草の根の車愛好家の集まり。もともと安曇野で始まり、その後信州スカイパーク(松本市)で行われていたが、年々台数が増え昨年からキャパシティのあるあさひプライムスキー場へと変更された。スキーシーズンは利用できないが、コンスタントに200台前後が参加するなど人気のミーティングとなっている。
このミーティングの呼びかけ人である、旧車などを扱うトップラン(松本市)の清沢輝彦社長によれば、違法改造車を除くほかは厳密な参加規程はなく「オールジャンルの車好きの交流会」という。「当初は30台くらいの旧車の集まりでしたが、1980年代以降の車も受け入れるようになって若い人たちも増えてきました」。
この日は雨予報だったこともあり、普段に比べて遠方からの参加者は少なかったようだが、それでも松本や長野ナンバーを始めとした187台が集まってきた。
中でも目立っていたのは、スバル『アルシオーネ』の7台。同オーナーズクラブ「XAVI」(クサビ)のメンバーで、このミーティングにこれだけの数が集まるのは初めてという。国内のアルシオーネの現存台数は約200台ともいわれているが、特に当時のアメリカ製カミナリエアロのフルセット車は日本でこの1台のみという超希少車。毎回行われているという主催者側の撮影会では、これらクサビ軍団が選ばれて緑一色となった美しいゲレンデでも整列していた。
このほか、このミーティングで当初からのメンバー車であるルノー『5ターボ』やロータス『ヨーロッパ』、日産『フェアレディZ』を始め、ラリーレプリカの三菱『ランサー』とトヨタ『セリカ』、フェラーリやランボルギーニといったスーパーカー、スズキ『マイティボーイ』、いすゞ『117クーペ』、日産『ダットサントラック』、オースチン・ヒーレー『スプライト』、ホンダ『スーパーカブ』など、バラエティに富んだ参加車両が並んだ。
中山間地の朝日村は現在の日本各地の例に漏れず、人口の減少と高齢化が進んでいる。数少ない観光施設としてのスキー場も、スキー人口の減少などでじり貧状態というのが現状だ。この日は朝日村の小林弘幸村長も訪れ「グリーンシーズンを保管する上でも良いイベント。村の活性化につながっています」と話した。協力するトップランの清沢社長も「今後はゲレンデでも様々な作家さんの展示会を行うなど、車と合わせて大人の文化祭的な場所にできたら」と今後を見据えていた。
次回は8月14日に開催される予定。