クルマに優しい&厳しい習慣はコレだ![カスタムHOW TO] | CAR CARE PLUS

クルマに優しい&厳しい習慣はコレだ![カスタムHOW TO]

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ついついやっているクセの中で、実はクルマにはあまり良くないものもある。ならば、それらをクルマに優しい習慣に変えれば、少しずつクルマの負荷も減り、知らずしらずのうちに良い状態を長く保てる。

◆暖気はやらないのもやりすぎも良くない

クルマに優しいといえば暖機運転。エンジンを掛けて走り出すまでにアイドリングする時間を取ることだが、これは実はあまり良くない!! アイドリングはエンジン油圧が低い。クランクシャフトもカムシャフトも油圧によって浮くことで回転している。

できるだけ高い油圧の中で浮いていたいのだ。しかし、油圧が低くなると浮くことができなくなり、金属接触が起きてしまう。これが繰り返されることがエンジンのメタルがブローしてしまうという、もっとも起きやすいトラブルだ。

では、どうすればいいのか。それはエンジン始動後1分くらいで走り出すこと。始動直後にスタートするのは好ましくないが、とりあえずオイルが回り始めればもう走り出してOK。その代わりいきなり急加速はせず、5分程度はゆっくりと走る。

エンジン回転数は抑えたほうがいいが、だからといってどんどんシフトアップして低い回転数でアクセルを大きく踏んで走るのも負荷になるので、回転は3000rpm程度に抑えて、ふんわりと加速するようにしたい。水温が60度くらい。油温が50度くらいになったらもう普通に走って大丈夫である。

エンジンを止めるときも基本的にアイドリングは不要。ターボ車ではアフターアイドリングでタービンを冷ましたほうがいいという意見があり、以前はキーをオフにしたあとも数分間アイドリングし続ける「ターボタイマー」が流行したこともある。

しかし、全開走行してそのまま駐車する場面があるだろうか。普通に街乗りや、普通に高速道路を走っていたらサービスエリアに入ってそのままエンジンを止めてもなんら問題はない。

レースでも全開走行から、クラッシュなどでエンジンが停止することがあるが、タービンが焼き付くことはほとんどないという。それよりも、こちらでもやはりアイドリングが長くなると油圧が低いので、そのダメージのほうが心配。とくに高速道路走行後はエンジンオイルの温度も高い。油温が高いとオイルの流動性が上がっているので、油圧は下がる。普段よりももっと油圧が低いので、長いアイドリングは禁物だ。

◆ステアリングはまっすぐにして駐車

止まるときにステアリングを切ったままの人もいるがあまり良くない。FF車ならドライブシャフトのブーツが片側は伸び切ったままになるので、ブーツ切れが起きやすくなる。パワステのユニットなどにも決して良いことはない。停車時はステアリングをまっすぐにしておきたい。

似たような点では停止してステアリングを切る「据え切り」も好ましくない。そもそも大きく何度も左右にステアリングを切ることはドライブシャフトのブーツや、タイロッドにも良くないし、タイヤも傷みやすい。

◆エアコンは入れっぱなしがオススメ

燃費を気にしたり、エアコンの使いすぎはダメージになるとオフにしている人もいるが、実はオンにしたままがオススメ。たまにエアコンを使えばいいが、あまり使わないとコンプレッサー内部が固着したり、オイルやガスが循環しないことから詰まったり、潤滑切れが起きたりする。それによってエアコンが壊れることがあるのだ。

これは経験談だが、走行3万km、車歴約20年のトヨタ『マークll』。前オーナーは余程な暑さでない限りエアコンを入れていなかったおじいちゃん。譲り受けた直後、エアコンを入れて走っていたらファンベルトが切れてしまった。

当初ベルトの劣化が原因かと思われたが、実はコンプレッサーのロックが原因。年式的にコンプレッサーがロックするほど古いとも思えない。原因としてはあまりにも使っていなかったからだと思われる。

そういったことが起きやすいので、エアコンは積極的に使ったほうが壊れにくい。最近のクルマなら自動的にコンプレッサーが作動したり停止するので、燃費にもそれほど影響はない。使い続けていたほうがクルマに優しいのだ。

★カスタムHOW TO記事は【毎週火曜日&土曜日6:30掲載】です。


《加茂新》

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