東京ハイヤー・タクシー協会は、ポータルサイト「T'S LIFE」にて、"東京タクシー行灯物語 ~行灯に込められた「安全」への想い~"を公開した。タクシーのシンボルでもある行灯の正式名称は、「社名表示灯」。いまでこそ、ほとんどのタクシーの目印としてルーフトップに取り付けられている。行灯があってこそタクシーだと、多くの人が認識している。しかし1955年頃までは、タクシーの屋根には行灯が搭載されていなかった。当時の防犯意識の高まりとともに、武内工業所がタクシーの「防犯」と「視認性」を高めるために、防犯灯を兼ねた「KT式」社名表示灯(行灯)を売り出したのだ。東京都内のタクシーでスタートした行灯はたちまち全国に普及し、1960年の法改正により防犯機能のついた行灯の設置が義務化された。KT式社名表示灯の全国的な広まりは、多くのタクシー乗務員の安全を約束し、タクシー強盗は激減。行灯は、単なる防犯機能を兼ねた社名灯ではなく、タクシー会社の名刺代わりとなり、会社ごと、地域ごと、季節ごとにと、様々な顔を持つようになる。行灯は世界各国のタクシー会社からも引き合いが増え、ワールドワイドに普及。職人のいる武内工業所ならではの製品作りが、タクシーのシンボルとしての「行灯カルチャー」へと発展していった。記事ではそのようなタクシー行灯の成り立ちや、ほぼ手作業という製作工程、さらには全国の変わり種行灯などをディープに紹介し、今までにない内容、ボリュームとなっている。
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