愛車の汚れが気になる…。そう思いながらも、そのままにしてしまっている人は、意外と多いかも知れない。ただ、洗車をしようにもなかなか時間がなく、自宅付近ではスペースも確保できない。近所のガソリンスタンドも、店舗の減少やセルフ化の進行が相まって洗車依頼できるところが少なく、週末になれば洗車機にも長蛇の列…。そんな洗車に悩むドライバーにとって嬉しいサービスが、今じわりと広がり始めている。◆バラエティーに富む出張洗車昨年末に本格的に始動した高級会員制訪問洗車サービス「ジャパンゴールドウォッシュ」は、富裕層を中心に早くも会員顧客数を100人超にまで成長している。東京都を事業エリアとした月額会員制サービスで、基本プランは月1回の洗車で8000円、同月2回目以降は1回につき6000円。個人宅の駐車場まで来てくれ、水道・電気を使って外観・室内を洗車。マンションなどの共有駐車場では水タンクを持参して対応してくれる。丁寧な洗車はもとより、高い人気の要因となっているのが高いホスピタリティだ。お客ごとにスタッフを固定し、車両情報や洗車実績のほか、所有者の乗車頻度や目的、趣味や嗜好までも独自のカーカルテに蓄積。その情報を元にコミュニケーションを図りながら、愛車を綺麗に維持する術を提案、実施してくれるのだ。右から左へ“作業的”に流されがちな洗車サービスが多い中で、自ら洗車できない多忙な人でも洗車への親しみを持ち続けることができるとして、会員の退会者も非常に少ないそうだ。また、より安さを求めるカーオーナーには、都内や神奈川・千葉県の一部で出張洗車を実施している日本洗車技術指導協会のサービスもお勧め。1回の料金は2300~3700円とガソリンスタンドの機械洗車と同程度だが、独自開発の洗車剤やディテイリングショップによるスタッフ研修など、洗車の質にもこだわる。さらに、洗車スタッフ全員が現役をリタイアした60~70代で、日本でのモータリゼーションを支えてきた世代だけあって洗車とも馴染み深く、安心して洗車を任せられるのもポイントだ。◆高級フレンチを食す間に…。出張洗車のみならず、直接クルマとは関係のない施設に併設された洗車サービスも広がりを見せている。大阪に拠点を構えるGLIONグループでは、4月から大阪市の築港赤レンガ倉庫内にあるレストラン利用客を対象とした洗車サービス「AKARENGA洗車」を開始した。対象となるのは、同グループが運営するフレンチレストラン「LA VIE(ラヴィ)1923」とステーキハウス「AKARENGA STEAK HOUSE」の2軒。洗車料金は食事代別で1台につき5500円。17時30分~21時(木曜除く)の完全予約制で、内外装・ホイールの洗車のみ、当日雨天の場合はキャンセルとなる。輸入車など高級車での来店が多いレストラン利用客からの声で立ち上がったサービスで、美食に舌鼓を打っている間にピカピカな愛車が仕上がるのだ。商業施設での洗車といえば、これまでは百貨店のイメージが強かったが、上記のレストランのほか、昨年にはホテルオークラ神戸(トウメイ洗車)や羽田空港(日本空港ビルデング)などでも洗車サービスをスタート。さらには六本木ヒルズ(カーケアセンター)やゴルフ場(日本洗車技術指導協会)といったところでも洗車サービスが展開されており、今後もこうした施設併設型の洗車サービスが広がれば、買い物やスポーツ、旅行の“ついでに洗車”というスタイルも珍しくなくなるかもしれない。ライフスタイルの多様化が叫ばれて久しいが、それに付随して洗車の仕方も十人十色。「クルマ好きなら自分で洗車」という観念に捉われず、愛車との付き合い方の1つとして、自分の生活に合った洗車サービスを探してみるのはいかがだろうか。
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