東京都江東区の臨海副都心青海地区お台場特設会場で11月18日、旧車の総合イベント「お台場旧車天国2018」が開催され、700台を超えるクラシックカーやクラシックバイクが集まった。このイベントは、自動車関連の雑誌やムックを刊行している八重洲出版によるお台場旧車天国実行委員会の主催で、今年で6回目。旧車オーナーミーティング(4輪・3輪・2輪)を中心に、恒例となったマニアックな車両の特別展示やボンネットバスの試乗体験、ステージイベントなどが行われた。今回の目玉となったのは「SUBARU天国」。今年3月にスバル『360』発売60周年を迎えたSUBARUにスポットを当てた企画で、同社の倉庫に保管されてきた試作車『すばる1500(P-1)』と『A-5』が展示された。更にこの周囲には、初期型のスバル360を始め、『サンバー』『1000』『R-2』『レオーネ』『レックス』『ドミンゴ』といった歴代のスバル車がオーナーの協力で展示され、大勢のギャラリーが集まっていた。特別展示の車両は、希少なものばかり。日本初の軽自動車を製造したメーカーの『オートサンダル』や、必要最小限のパーツで構成された『フライングフェザー』といった超軽量車、自動車産業史上初のアセンブリーライン利用による大量生産に成功したといわれるオールズモビル『カーブドダッシュ』、G・ジウジアーロ氏がデザインしたコンセプトモデルを実際に市販したドリームカー、イタルデザイン『アズテック』など、興味深い成り立ちやメカニズムを持った車が並んだ。例年、大規模な展示を行っている「全日本ダットサン会」は今年も独自のイベントを開いた。「東京シングルナンバーオーナーズクラブ」や1958年のオーストラリア一周ラリーに初挑戦してAクラス優勝したダットサン『210』、初代『ローレル』誕生50周年記念などといった各トークショーを行った。集まったダットサンは『フェアレディ』『ブルーバード』『サニー』『シルビア』など、約80台にも上った。一般参加でも、ロータスやフィアットなども大挙してずらりと並んだ。また、独自な”クリフ・カット”スタイルの英フォード『アングリア スーパー1200』やシトロエン『DS』の廉価版『ID19』、三菱の三輪トラック『レオ』、リムジンのような巨大な後室空間を設けたトヨタ『コロナ スーパールーミー』など、地味ながらちょっとマニアックな車の姿もあった。来年は11月には行われず、3月31日に開催される。また、秋口には大阪での開催も予定しているという。
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