メルセデス・ベンツ日本は6月6日、ラダーフレームやサスペンションを刷新するなど大幅な改良を施した新型『Gクラス』の受注を開始した。価格は「G550」が1562万円、メルセデスAMG「G63」が2035万円で、納車開始は8月下旬以降を予定しているという。ダイムラー社で新型Gクラスの商品企画責任者を務めるミヒャエル・ベルンハルト氏は同日、都内で開かれた発表会で「新型Gクラスは自身のオフロード記録を刷新した。それを達成するために、すべてのパラメーターがさらにファインチューニングされた」と強調した。続けて「これはエンジニアにとって非常に難しい仕事だった。すでにトップのオフロード・パフォーマンスを持っているので、その限界をさらに押し上げるというのは非常に難題だった。しかしすべてを尽くした」とも。それにより「渡河深度で10cmプラス、最低地上高で6mmプラスすることができた」とベルンハルト氏は解説。このほかデパーチャー、アプローチ、ランプブレークオーバーの各アングルでそれぞれプラス1度改善している。こうしたオフロード性能向上の背景には新設計ラダーフレームや新開発の専用サスペンションの採用がある。このうちサスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン独立懸架サスペンション、リアはトレーリングアーム左右各4本とパナールロッド1本を備えたリジットアクスルとなっている。また超高張力スチールおよびアルミニウムによる新しい材料構成とパーツごとに最適な素材の採用により約170kgの軽量化を達成するとともに、ねじり剛性を55%向上している。今回の改良ではステアリングも従来のボール&ナット形式から電動機械式ラック&ピニオン式へと変更された。ベルンハルト氏は「これまでのGクラスのステアリングはちょっと重かったが、新型Gクラスではより精密でより反応の良いステアリングが提供されている。この新しいダイレクトステアリングにより、他のメルセデスベンツに搭載されている最先端の運転支援システムが使用可能になった。それはアクティブブレーキアシスト、アクティブレーンキープ、アクティブディスタンスアシスト、アクティブパーキングアシストも含まれている」と紹介。その上で「つまり新型Gクラスは最高に俊敏かつ快適なだけではなく、これまでで最も安全なGクラスだ」とベルンハルト氏は語った。
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