今回はイベントの10周年を記念して「ジャパンプレミアムゾーン」を設置。トヨタ『2000GT』や日産『スカイランGT-R』など、今も色あせない日本の名車9台が並んだ。いずれも各ショップが丹誠込めてレストアした極上の車ばかり。購入可能とあって、商談スペースでは熱のこもったやり取りが見られた。以下、ピカピカに磨き込まれた名車を紹介しよう。その価格にもため息が出るはず。●トヨタ2000GT(1967年)/ビンテージカーヨシノわずか335台しか生産されなかったスポーツカー。外装は総はく離してサビを完全に除去。純正ミラーや七宝焼きのエンブレムを交換。内装はウッドパネルとステアリングを新品に交換するなど、新車並みに仕上げている。価格は1億3000万円●スカイラインHT GT-R(1970年)/オートショップ タキーズ4ドアセダンに続いて登場したハードトップの最初期型で、車台番号は000042番。完全ノーマルのフルレストア車両だ。走行距離は4万2223km。価格は3456万円●スカイラインGT-R(73年)/ロッキーオート生産台数197台の「ケンメリGT-R」の中でも、日産の資料に生産数7台と記されている希少な純正赤ボディーカラー。走行距離は1万5100kmと少なく、エンジン、シート、ステアリングなどすべてが当時のままというフルノーマル車両。価格は9800万円●いすゞ117クーペ(72年)/ISUZU SPORTSジョルジェット・ジウジアーロによるデザインを生かすため、手作業で組み立てられた初期型。エンジンルームを含みオールペイント。ヒーター修理、カーペット新調。メーターパネル、ステアリングをリビルトしている。価格は499万円●フェアレディZ432R(72年)/オートショップ タキーズ「Z432」のレーシングモデル。車両重量は960kgだ。生産台数は、一説には23台ともいわれ、日本に数台しか現存していない希少車。アクリル製のサイドウインドウに傷があるが、フルオリジナル状態で保管されていた証拠という。価格は8640万円●レパードアルティマ(87年)/カーショップフレンド当時の最新技術を織り込み、“技術の日産”を体現したプレステージ・スペシャリティカーの最上位モデル。生産台数30台前後の希少車で、純正ゴールドのサンルーフ付は現存10台以下とも。内外装フルレストア済み。価格は1512万円。●スカイラインGT-Rレプリカ(69年)/リバイブジャロピースカイラインGTをベースに、溶接スポットを純正GT-Rと同数にするなどのレストアをほどこし、GT-Rのパーツで装飾したレプリカ。リアフェンダーやルーフドリップレールをGT-Rと同形状に仕上げ、バケットシートやドア内張りなどもGT-Rタイプに変更。エンジンはヘッドチューンを施して2.6リットル化した「L20」型を搭載している。価格は1480万円。●スカイラインGTS-R(87年)/R31 HOUSE「HR31」スカイランGTSに専用の「RB20DET-R」型エンジンを搭載した、生産台数800台のグループAホモロゲーションモデル。R31 HOUSE社代表の所有車で、同社のノウハウがすべて詰まっているという。走行距離約3万km。価格は777万円。●スカイラインGT-Rレーシング/クラシカ横濱・ファインパーツ職人かたぎ事業部シライシエンジニアリングを立ち上げた伝説のチューナーが手を入れたレーシングGT-Rスタイルは往年のレーシング・ハコスカGT-Rそのまま。「S20」型エンジンは現代のチューニングが施され、総排気量2271ccにボアアップしている。価格は5000万円。