ポルシェは12月18日、現存する最古のポルシェ『911』のうちの1台を、ドイツのポルシェミュージアムにファクトリーコレクションとして収蔵した、と発表した。この赤いクーペは、1964年に初の量産スポーツモデルとして生産された1台。当時はポルシェ『901』と呼ばれていた。ポルシェは当初、『356』の後継モデルを901というモデル名で開発。ところが1964年秋、生産開始からわずか数週間で商標権の問題(プジョーが中央に「0」を持つ3桁のモデル名を商標登録していた)によって、名称変更を余儀なくされ、911を名乗ることになった。そのため、その時点までに生産された車両は全て901として生産されたものの、販売時には911の名称に変更されている。ポルシェのファクトリーコレクションには、このレアなモデルが50年間にわたって欠如していた。誕生からちょうど50年が経過したタイミングでポルシェミュージアムは偶然にもこのレアなモデルを発見。元の状態にレストアすることを視野に入れて、購入に至ったという。この車両を購入した決定的要因のひとつは、この車両が過去に一度もレストアを受けた履歴がなかったため。ミュージアムの専門家がオリジナルコンディションに復元する良い素材であると考えたからだという。ひどく錆びついたスポーツカーを元の状態に戻すまでには、異なる車両から取った純正のボディパーツを使用するなどしたため、合計で3年もの年月を費やし、完璧なランニングコンディションに仕上げた、としている。
NA/FDの復刻樹脂パーツや外板パネルに加え、AZ-1用ポリカーボネート製ガラスも!?“長野のレストア職人”駒場豊が描く新たな旧車パーツの未来…マツダファンフェスタ2024 2024.10.24 Thu 13:10