ジャパン・トゥエンティワン(J21)は8月21日、衝突防止補助システム「モービルアイ」を三菱ふそうトラック・バスの全車両に後付けできる純正アクセサリーとして販売を開始すると発表した。モービルアイは、車両のフロントガラスに取り付けたカメラによって、前方車両や歩行者、車線を検知し、衝突の危険が迫るとアイコン表示とビープ音による警報を発する後付け衝突防止補助システム。あらゆる乗用車・商用車に後付けでき、追突や車線逸脱による事故を防ぐことができる。J21の自社集計調査では、装着後に追突事故の件数が82%削減したという結果も得られており、損害保険料のコスト削減にも効果的。先進運転支援システム(ADAS)の後付製品では世界で初めて欧州安全基準(UN-ECE協定規則130号)に適合し、昨年12月には国土交通省の貸切バスに対する安全対策支援のガイドラインに特定ASV(先進安全自動車)技術として認定された。今回、J21はADASの普及および安全運転支援を目的として、モービルアイを三菱ふそう純正アクセサリーとして提供を開始。これにより、大型のトラックやバスに標準装備されている安全装置と類似の先進システムを小型・中型車へも導入が可能となる。J21と三菱ふそうは、他メーカー車両にも販売・取り付け・サポートが提供できる体制を準備し、年間2000台の販売を目指す。なお既販車へのモービルアイ採用は、国内の自動車ディーラーでは初となる。