ウォルト・ディズニー・ジャパンは15日よりアニメーション映画『カーズ/クロスロード』を全国公開する。このディズニー/ピクサーの最新作では、レースシーンが圧巻だ。レースシーンの作成には、日本のサーキットの「ツインリンクもてぎ」が影響を与えていたという。そう明かしたのは、アメリカで人気のモータースポーツカテゴリー、NASCARが統括するストックカーレース(市販車ベースの改造車によるレース)で、多数のレーサーを育て上げた元クルーチーフであり、本作で監修を務めているレイ・エバーナムだ。エバーナムは、NASCARでレジェンドと呼ばれたレーサー、ジェフ・ゴードンを2度のチャンピオンへと導いている。主人公ライトニング・マックィーンの師匠ドック・ハドソンを連想させる人物だ。エバーナムは、本作に影響を与えた実体験について、ツインリンクもてぎでのレースを挙げている。エバーナムは、「ゴードンと私は、1998年にもてぎで行なわれたレースに出場した。日本の熱狂的なレースファンが大勢いて、多くの人がゴードンのジャケットを着ながら応援してくれる様子に驚いた。私たちにとってすごい経験だった」と、遠く離れた日本での熱い応援の感動を、本作の参考にしたと語っている。また、エバーナムを本作のアドバイザーに起用した、クリエイティブ・ディレクターのジェイ・ウォードは「さまざまなことに深い愛を持つ日本だからこそ、ピクサー映画を愛してくれる。描くテーマについての私たちとの愛と敬意を感じてくれるはずだから、本作は日本の人たちに共感を呼ぶと思う」と期待する。