最近ではSUPER GTの来場者が過去最高を記録するなど、モータースポーツも盛り上がりを見せてきている。しかし日本においてモータースポーツが、プロ野球やサッカーほどの市民権を得たとは未だに言い難いのではいだろうか。横浜市にあるトヨタ系ディーラーのショールームも併設するショッピングセンター「トレッサ横浜」で2日、「TOYOTA GAZOO Racing PARK inトレッサ横浜」が開催された。いかにしてサーキットに人を誘致するか、ではなく、人が集う場所に出向き、モータースポーツの魅力を紹介し、モータースポーツのファンを増やすということなのかもしれない。会場では、ラジコンカーを操作してクルマを走らせる気分を味わう「TRY!RCカー」や、シミュレーターでドライブ体験ができる「GTチャレンジ」、もちろんモータースポーツ車両の展示もある。また小型のコンセプトカー『Camatte』の展示&搭乗体験、そして子供向けにレーシングスーツやつなぎに着替えてレーサーやエンジニアの気分を味う「なりきりコスチューム」といった、企画を展開。いずれも、ショッピングセンターの一角という限られたスペースでもできるもので、参加した人のマインドをモータースポーツに向かせるアトラクションが盛りだくさんだった。イベント受付では、サーキットでも人気のキャラクター「トヨタくま吉」「ルーキー」のサンバイザーがもらえるとあって、真剣に悩んでいる子供の姿も。ちょっと家族で出かけたショッピングの場で、子供にも少なからず思い出に繋がっていくのかもしれない。次週7月8日・9日に富士スピードウェイでスーパーフォーミュラ選手権の第3戦が行われるのに先駆けて、そちらに参戦する大嶋和也選手と山下健太選手が会場に登場。モータースポーツMCの今井優杏さんとトークショーを繰り広げた。レーサーのプライベートや、いつごろからレース活動をしていたのか、など素顔に迫るトークが繰り広げられた。富士スピードウェイブースではその前売り観戦券も販売するなど、単に興味を持ってもらうだけではなく、興味がわいたらすぐに「サーキットに足を運ぶ」段取りが組めたのもこのイベントの特徴だ。お買い物のついでで気軽に参加できるプログラムが多いものの、気持ちが冷めないままサーキットに赴くことができるのだ。「子供から大人までクルマを楽しめるイベント」をコンセプトに全国で展開しているTOYOTA GAZOO Racing PARK。次回は7月16日、青森県弘前市で開催される。