ハセガワ(焼津市)ブースで注目を浴びていたのは、実車取材をもとに前期型を徹底再現したという1/24『BMW2002tii』だった。BMWの通称“02(マルニ)”、『2002』は60~70年代の代表的なコンパクト・スポーツサルーン。「tii」は機械式インジェクションを採用して戦闘力をアップ。ヨーロッパを始めとするツーリングカーレースでも活躍したモデルだ。キットとしての最大の特徴は、ふんだんに使用されたメッキパーツ。ボディを1周するモールやフロントグリル、バンパー、ミラー、ドアノブなど、この時代らしいメッキをいかに再現できるかが開発のカギになったという。「パーツが細くて長いので成形過程できちんと樹脂が流れるか心配したが、結果的に良いデキとなった。外装にメッキを多用したマルニらしい効果的なパーツになった」と担当者。ホイールはオプションのアルミホイールを再現。エンブレムや型式番号などのメタルインレットが付属する。同じ1/24カーモデルシリーズでは、新規パーツを追加した『スズキジムニー(JA11-1型)』と『ホンダN360T(NIIツーリング)』を展示。このほか、1/700『日本駆逐艦夕雲』と同『早波』や1/700『海上自衛隊 ヘリコプター搭載護衛艦 かが』、1/450『海上自衛隊 イージス護衛艦あしがら』といった艦船モデルを始め、1/200『ハッブル宇宙望遠鏡&スペースシャトルオービター w/宇宙飛行士』、1/24『フォルクスワーゲンタイプ2デリバリーバン“たまごガールズ サマーペイント 2017”』など、盛りだくさんの新商品が並んだ。TVアニメ「マクロスΔ」の主人公ハヤテの機体を再現した1/72『VF-31Jジークフリードハヤテ機“マクロスΔ”』も目玉のひとつ。スケールモデルならではの精密感と、ハセガワらしい航空機表現にこだわったキットに仕上がっている。