消臭剤「ファブリーズ」と、魚の干物「くさや」の匂い、どちらが強いのか。昨年12月に放送されたTVCMが批判を浴び、放送中止になった因縁のライバル対決が、ふたたび動画となった。“最臭”決戦の行方は?!八丈島水産加工業協同組合とプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)は協力して動画を制作、P&Gのの車専用消臭芳香剤ファブリーズ『クルマイージークリップ』とくさやの魅力を相乗的にPRする。東京都八丈島名産の魚の干物「くさや」には独特の、強い匂いがある。P&Gが昨年末に放送した、置き型ファブリーズとくさやの匂いとの対決を描いたTVCMは、「くさやの表現について様々なご指摘をいただいたことから」(P&G)、放送を中止することになった。実はこのときのCM制作にあたっては、協同組合もCMの内容を事前に確認、了承していた。生産者側としては、おいしいことはもちろん、匂いもくさやの魅力の一つととらえており、くさやの匂いをファブリーズで消臭できれば家庭で食べやすくなることや、くさや自体の認知向上をCMには期待していた。また協同組合は、放送が中止になり、くさやの匂いを扱うことが世間一般から敬遠されることで、TV番組などで紹介される機会が失われることも危惧していた。そうした背景から、P&Gと協同組合は新たなコラボレーションを検討、動画企画の実施になった。P&Gは、イージークリップを使って、地方の魅力を再発見していく旅動画「ファブリーズルート931(キュウサンイチ)」を、4月1日よりYouTubeのP&G公式ファブリーズチャンネルで公開している。そしてシリーズのフィナーレとして、八丈島を舞台にくさやの魅力をPRする動画「千鳥が行く!ルート931の旅。in八丈島・くさや」を制作し、24日から公開した。ファブリーズルート931では、お笑いコンビ「千鳥」の2人とタレントの山田菜々が、専用車「ファブカー」で様々なミッションに挑戦する。カーナビ画面から3人に指示するのは、クサイ持ちネタのチャーリー浜。ミッションでファブカーの車内に充満してしまった匂いをイージークリップが消臭できれば、3人はご当地のおいしい魅力を堪能できる。「in八丈島・くさや」では3人がくさやの加工を手伝う。そして焼き上がったくさやを満載したファブカーで、地元で人気の居酒屋「梁山泊」をめざす。車内に充満したくさやの匂いをイージークリップが消し去って、八丈島の郷土料理にたどり着くことができるのか……。