『カーオーディオ・プロショップ』の“活用術”、教えます! Part.2 | CAR CARE PLUS

『カーオーディオ・プロショップ』の“活用術”、教えます! Part.2

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「ヴァイブス」(石川県)の店内。
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クルマの中で良い音を聴きたいとなれば、「カーオーディオ・プロショップ」を利用すべきだ。とは分かっていても、なんとなく敷居が高い…、そう思っている方も少なくないだろう。当連載では、そんな不安を解消していただくべく、「プロショップの活用術」を解説している。

前回は、「カーオーディオ・プロショップ」が、単なるカーオーディオ用品販売店ではなく、カーオーディオ製作ショップであることを理解する必要性と、予算のイメージを持つことの大切さをご説明させていただいた。それに引き続き今回は、好みの製品の選び方、賢いアドバイスの受け方を解説していこうと思う。


■“スピーカー交換”がしたくなったら、「プロショップ」のデモボードを聴くベシ!

早速本題に入りたい。前回の内容を踏まえつつ今回は、“スピーカー交換”をしようと思ったときの「カーオーディオ・プロショップ」の活用術を、具体的に解説していく。

ちなみに、カーオーディオで良い音を聴きたいと思ったとき、何から始めるべきかというと、実は、さまざまな考え方があり、いろいろなスタートプランが存在している。しかしながら、音色の変化がもっとも大きな方法と言えば、“スピーカー交換”がお薦めだ。

さて、その“スピーカー交換”をしようと思ったときに、問題となるのは、「何を選ぶか」だ。

もっとも良い選択方法は言うまでもなく、「聴いて選ぶこと」である。そしてそれを実行しようと思ったときには、「カーオーディオ・プロショップ」に行くしかない。そこに行けば、“デモボード”という試聴用の什器が用意されている。まずはそれを聴きに、気軽に「カーオーディオ・プロショップ」の門を叩くベシ。

ただし…。“デモボード”に入れられているスピーカーの数は、平均的には6から8種類くらいだろうか。カーオーディオのスピーカーは、ポンと置いてすぐに音が出せるものではなく、試聴用の“箱”に装着する必要がある。そういった事情もあり、代表的な製品しか聴くことができない。まずはこのことを、頭に入れておいていただきたい。

しかし少数精鋭ではあるものの、“デモボード”に入れられているスピーカーは基本的に、そのショップのお薦め品であるので、その品質は信頼して大丈夫だ。さらに言うならば、特長の異なる製品がチョイスされているケースも多い。であるので、気に入ったスピーカーがあれば、「それに似ているスピーカーでは他にどんなものがあるのか」、という質問を、ぜひともぶつけてみよう。そうすると、それと似ていつつもまたひと味違った特長を持つお薦めモデルも紹介してもらえる可能性は高い。

このように、「“デモボード”のスピーカーを“メジャー”として活用する」という観点を持つと、より多くの選択肢が浮上してくる。“デモボード”の中から好きなモノを探しつつ、方向性が絞れてきたらショップのアドバイスを受けながら他のアイテムも候補に入れて、その中から自分にとってのベストを探し出したい。


■心惹かれる音色を奏でるスピーカーを、じっくりと探し出したい。

次には、“デモボード”の聴き方を解説していく。まず重要なのは、自分が普段からよく聴いているお気に入りの音源を持参することだ。CD、もしくはスマホ等のポータブルプレーヤー、またはUSBに入れて持っていけば良いはずではあるのだが、ショップに行く前に電話を入れて、試聴に行きたい旨を伝えながら、持参すべきメディアも確認しておくと万全だ。

そしてその楽曲をかけながら、もっともグッとくるスピーカーを探していこう。ここは理屈ではなくて、心惹かれる音か否か、そこのところを最重視すべきである。

その上で、音色の方向性が好みかどうかを聴き込んでいくとさらに良いだろう。柔らかい音、暖かい音、シャープな音、ドライな音、明るい音、ダークな音、馬力のある音…。それぞれの音色傾向がこれらのどれにあてはまるのかを感じ取りながら、もっともしっくりくる音を出す製品を探したい。

また、低音の質と量、高音の滑らかさ、ボーカルのハリや色ツヤ、こういった部分も好みが分かれるところである。迷ったら、今上げた3点に注力して耳を澄ませてみることもお薦めしたい。

なお、「カーオーディオ・プロショップ」には“デモカー”もあるはずだ。せっかく足を踏み入れたなら、“デモカー”の音もぜひ聴いていこう。

ただし、“デモカー”はスピーカーを比較試聴するためのものではない、ということも頭に入れておいていただきたい。“デモカー”は、その「カーオーディオ・プロショップ」が、どのような音作りをするお店なのかを知るためのツールだと考えよう。そして“デモカー”に乗り込んだら、自分のクルマの音との違いを感じ取ろう。その時、「スゴイ」と思えたら、そのショップは通う価値のあるお店だと思って大丈夫だ。

さて、今回はここまでとさせていただく。次回もさらなる“活用術”をご紹介していく予定だ。乞うご期待。
《太田祥三》

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