カーオーディオの音をもっと良くするためには…。いつかは、やっぱり、パワーアンプ! Part.6「特殊なケース、その1」 | CAR CARE PLUS

カーオーディオの音をもっと良くするためには…。いつかは、やっぱり、パワーアンプ! Part.6「特殊なケース、その1」

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ダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ200PREMI
  • ダイヤトーン サウンドナビ・NR-MZ200PREMI
より本格的にカーオーディオを楽しみたいと思ったら、“外部パワーアンプ”の追加を検討しよう。市販スピーカーを入れた後にこれを追加することで、サウンドの質感がぐっと向上する。というわけで、それを実行するための方法論をシリーズで解説している。

ここまでは、入門編的な方法から、ハイエンドシステムを構築するときの方法まで、一般的な運用方法をひととおりご紹介してきた。今回からは特殊なケースにスポットを当てていく。まずは、『ダイヤトーン サウンドナビ』を使用する場合について考察していく。


■『ダイヤトーン サウンドナビ』では、必要なアンプのch数が他のシステムとは異なってくる…。

今や、『ダイヤトーン サウンドナビ』は、ハイエンドメインユニットの代表格だ。

なお、この『ダイヤトーン サウンドナビ』を核として本格システムを組もうとしたときには、他のメインユニットを核とするときや、“単体DSP”を用いるときと、“外部パワーアンプ”の導入方法が、少々異なってくる。

異なる理由は、搭載されている“タイムアライメント”機能の仕組みが、他の“DSP”と違うから、だ。では、『ダイヤトーン サウンドナビ』の“タイムアライメント”がどのように違うのかというと…。

通常の“タイムアライメント”では、“DSP”内部の“クロスオーバー”で音楽信号を帯域分割した後に、それぞれのchの信号に対して個別に“タイムアライメント”をかける。であるので、音楽信号は“DSP”から、個別のchにわけて出力される。フロント2ウェイシステムを組んでいる場合なら、左右のトゥイーター、左右のミッドベース、それぞれ用に信号をわけ、別々の出力端子からアウトする。ゆえに、パワーアンプは4chが必要となるわけだ。

しかし『ダイヤトーン サウンドナビ』では、やはり“クロスオーバー”で信号が帯域分割され、それぞれに個別に“タイムアライメント”がかけられるのだが、その後が違っている。それぞれの音楽信号は、同一ch内に存在できるのだ。であるので、同一の出力端子からアウトされる。つまり、フロントスピーカー用として出力される信号は、LchとRch2つだけ。パワーアンプのchも、LchとRchの2つあればOKなのだ。

そしてその音楽信号はそのままパワーアンプ内で増幅され、その後にスピーカーの手前に設置された“パッシブクロスオーバーネットワーク”によって、トゥイーター用とミッドウーファー用に帯域分割される。

そこで帯域分割されたそれぞれの音楽信号には、あらかじめ“タイムアライメント”がかけられているので、近い位置にあるスピーカーの音は遅延して発せられ、すべてのスピーカーの音が同じタイミングでリスナーの耳に届く、というわけなのだ。

この、『ダイヤトーン サウンドナビ』ならではの「タイムアライメント」は、「マルチウェイタイムアライメント」と呼ばれている。そして、この機能を使った場合、詳細に「タイムアライメント」を効かせていても、アンプのch数は左右の計2chあればオッケーなのだ。必ずしも“マルチアンプシステム”を組まなくてもいい、のである。


■『ダイヤトーン サウンドナビ』なら、システムレイアウトの選択肢が幅広い。

さて、前回の記事で、“マルチアンプシステム”は、詳細なサウンドチューニングが行えることがメリットであり、システムが大がかりになることがデメリットだと説明した。

しかし、『ダイヤトーン サウンドナビ』を核とするシステムでは、このデメリットが存在しなくなる。であるので、“外部パワーアンプ”にかける予算を削減できるのだ。

もしくは、同じ予算で倍の価格の“外部パワーアンプ”を購入することも可能だ。倍の価格とまでいかなくとも、より上級な“外部パワーアンプ”を手にしやすくなるのである。

また、“外部パワーアンプ”の使用台数が少なくてすむので、インストール的にも好都合だ。使用スペースも手間も減らせる。さらには、スピーカーケーブルの本数も減らせる。

なお、『ダイヤトーン サウンドナビ』には、モデルが2種類ある。最新の『NR-MZ200シリーズ』でいうと、スタンダードグレードの『NR-MZ200』と、プレミアムモデルである『NR-MZ200PREMI』の2種類だ。この2機種間での違いは主に、サウンドチューニング機能の詳細さと、システムの発展性にある。

システムの発展性がどのように違っているのかをご説明しよう。まず、スタンダードモデルでは、フロント2ウェイ+サブウーファー+リア、というシステム構成までしか取れないが、プレミアムモデルでは、最大、フロント3ウェイ+サブウーファー+リア、というシステムまで構築可能だ。

プレミアムモデルではさらに、フロント2ウェイを『ダイヤトーン サウンドナビ』流の2chコントロールで鳴らす方式に加え、通常の“マルチアンプシステム”で鳴らすこともできる。フロントスピーカーを3ウェイにする場合は、これも『ダイヤトーン サウンドナビ』流の2chコントロールと、“マルチアンプシステム”と“パッシブシステム”を組み合わせた4chコントロール、以上2つの中から選択可能だ。

というわけで、『ダイヤトーン サウンドナビ』の上級モデルでは、“外部パワーアンプ”の導入方法の選択肢が広くなる。

選択肢が広くなると、あれこれと戦略を練れるという楽しみが味わえる。フロント2ウェイ+サブウーファーのシステムを組むとき、1点豪華主義的に高級“外部パワーアンプ”を用いるのも面白いし、アンプの1chずつを使って1つ1つのスピーカーをパワフルかつダイレクトに鳴らすことにこだわるのもいい。

創意工夫を発揮することも、カーオーディオの楽しみの1つだ。『ダイヤトーン サウンドナビ』を導入したら、ぜひともあれこれとプランを練り、システムの構築選択のところから思いを巡らせて、そこのところも大いに楽しもう。

さて、特殊なケースの1つ目として、『ダイヤトーン サウンドナビ』を核とするときの、“外部パワーアンプ”の導入の仕方を解説した。次回はもう1つの特殊なケースについて解説していく。乞うご期待。
《太田祥三》

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