カーオーディオの音をもっと良くするためには…。いつかは、やっぱり、パワーアンプ! Part.1「音が良くなる“理由”を解説!」 | CAR CARE PLUS

カーオーディオの音をもっと良くするためには…。いつかは、やっぱり、パワーアンプ! Part.1「音が良くなる“理由”を解説!」

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JLオーディオ・XD400/4v2
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純正オーディオにも、市販AV一体型ナビにも、ほとんどの場合、ボディの中にパワーアンプが内蔵されている。つまり、“外部パワーアンプ”がなくても音は出る。“外部パワーアンプ”は、必ずしも必要なものではないのだ。しかし、ハイレベルなサウンドを狙うなら話は別だ。

本格的にカーオーディオの音質を上げようとするとき、“外部パワーアンプ”は必要不可欠なアイテムとなるのだ。

さて、このような“外部パワーアンプ”について、用いる意義から賢い使いこなし術までを、シリーズで全方位的に解説していこうと思う。カーオーディオの音を、もっと良くしたいと考えている方は、当連載を、要熟読♪


■メインユニットの“内蔵アンプ”のスペック表記には、ちょっとした数字のマジックが…。

最初に、“外部パワーアンプ”の存在意義から解説していく。メインユニットに内蔵されているパワーアンプと比べての、“外部パワーアンプ”のメリットとは…。

ところで、メインユニットのカタログを見ると、ほとんどの機種で、“最大出力”が掲載されているはずだ。そしてその数値は軒並み、45Wとか50Wと表記されている。それに対して“外部パワーアンプ”のカタログでは多くの場合、“最大出力”と並んで、“定格出力”も掲載されている。場合によっては“定格出力”しか載っていないケースもある。

なお、一般的な“外部パワーアンプ”では、“定格出力”の数値は50Wくらいからだろうか。パワーの大きいモデルでは、100Wととか、150Wといった数字が掲載されていることもある。

というわけで、メインユニットでは“最大出力”しか掲載されておらず、とりあえず数字は45W、とか50W。その数字だけをみると、外部パワーアンプとの差が少ないような気もしてくるが…。

しかしそれは大きな勘違いである。“定格出力”と“最大出力”が、まったくの別ものだからだ。前者は、「設定された歪み率以内で連続的に取り出せる出力」であり、後者は、「瞬間的に定格出力を越えて供給できる出力」のことを指している。であるので、2つの数値にはかなりの差異がある。“最大出力”が45Wとか50W程度ならば、“定格出力”は20Wにも満たない場合がほとんどなのだ。

となると、メインユニットと、定格出力が50Wくらいの“外部パワーアンプ”との力の差は、ざっと2.5倍以上。定格出力が200Wの“外部パワーアンプ”との力の差は、実に10倍も違っているのだ。


■パワーアンプの出力の大きさは、音にいろいろと効いてくる。

“外部パワーアンプ”とメインユニットの“内蔵パワーアンプ”との力の差を、軽カーと普通乗用車の排気量の差に例えて説明されることが多々あるのだが、その説明は実に的を射ている。660ccの軽と、1500ccのコンパクトカーがあったとしたら、ちょうど、メインユニットと、“定格出力”50Wの“外部パワーアンプ”との力差くらいであるわけだ。

この排気量の差は、トルクの差、スピードの差、そして加速性能の差を生み出すが、パワーアンプでも、トルク感、パワー感、反応スピードの差となって現れる。高速走行時の余裕に違いが出るように、大音量再生時の余裕も大きく変わってくる。

というわけで“外部パワーアンプ”は、絶対的に音に有利、なのである。

ただし、ハイエンド・メインユニットに関しては、“内蔵パワーアンプ”の音質性能は、なかなかどうしてあなどれない。トルク感、パワー感、といった力がものをいう部分では“外部パワーアンプ”に軍配が上がるのだが、解像度や情報量、S/N感といった部分では、ハイエンド・メインユニットの“内蔵パワーアンプ”では、相当に性能が磨き込まれている。これを使っている場合には、それなりにハイグレードな“外部パワーアンプ”を用いないと、総合的な音質性能を上げにくい。

対して、一般的なオーディオ・メインユニットや、一般的なAV一体型ナビを使っているのなら、エントリーグレードのパワーアンプであっても、ぐっと音質性能を上げることが期待できる。

とはいっても、スピーカーが純正スピーカーのままである場合は、まずはスピーカー交換から手をつけたほうがいい。そちらから手をつけたほうが、音質の向上幅が大きいからだ。そしてその後は、“外部パワーアンプ”を導入し、躍動感やエネルギー感に満ちたサウンドを楽しみたい。市販スピーカーならば“定格入力”も大きくなるので、“外部パワーアンプ”の利得がさらに活きてくる。パワーをかけてしっかり動かし、しっかり止めて、生き生きとスピーカーをドライブさせよう。

さて、次回はもう1歩踏み込み、どのような運用の仕方をすると“外部パワーアンプ”の良さを引き出せるかについて、具体的に検証していく。乞うご期待。
《太田祥三》

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