カーオーディオを趣味とするときの楽しむべきポイントの1つである、“製品選び”について、そのコツをご紹介している当連載。現在は、「メインユニット」のチョイスのキモを考察している。今週はタイプ解説の“その5”として、「純正メインユニット」を取り上げる。「メインユニット」のタイプ解説をお贈りしてきたが、最後に取り上げるのは、「純正メインユニット」だ。つまりは、“市販メインユニットは導入しない”、という選択肢について解説していこうと思う。ところで、純正ナビや純正オーディオを「メインユニット」として活用するときのシステム形態は、以下の3つの形が考えられる。1つ目は、スピーカーだけを市販品に換える形、2つ目は、「純正メインユニット」のスピーカー出力を、外部パワーアンプに接続して市販スピーカーを鳴らす、という形、3つ目は、「純正メインユニット」のスピーカー出力を、「単体DSP」もしくは「パワーアンプ内蔵DSP」に接続する、という形だ。実際は、2つ目の形が取られることはそれほど多くはない。ライトにスピーカー交換だけを行うか、なんらか「DSP」を用いて、詳細にサウンドをコントロールしようとするか、のいずれかだ。なお、「純正メインユニット」+「DSP」というシステムにおいては、「純正メインユニット」はむしろ、“サブソースユニット”として扱われることが多くなる。ハイレゾ対応のDAP(デジタルオーディオプレーヤー)などを「DSP」に繋いで、そちらをメインのソースユニットとしてハイエンドシステムの構築が目指されるわけだ。つまりは、「DSP」さえあれば、本格システムが構築できる、ということでもある。本格システムを組むのに「メインユニット交換」はマストではないのだ。「純正メインユニット」のままでカーオーディオを楽しむ、というやり方も、1つの有力な選択肢となっているのである。さて、「メインユニット」の選び方の解説は、今週をもって終了だ。次週からは新たなテーマに突入する。お楽しみに。
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