カーオーディオ製品の、チョイスのキモを多角的に解説している。現在は、「メインユニット編」と題し、タイプごとでの利点、トレンド等を分析している。今週と来週は、「2DINメインユニット」の最新事情をご紹介していく。ところで、広く「2DINメインユニット」とカテゴライズするならば、「AV一体型ナビ」もこれに含まれるのだが、今回は、それは切り離して考えていく。「AV一体型ナビ」については再来週に詳しく解説する。ということでここでは、「2DINメインユニット」の中の、“オーディオ専用機”について分析していく。最初に、これがどのようなユーザーに使われているのか、から解説していこう。これをチョイスするのは、“AV一体型ナビは必要ない”、“インパネに2DINスペースが空いていて、そのスペースをメカで埋めたい”、と考える方々だ。タイプは大きく分けて2つある。1つが、「CDプレーヤー/チューナータイプ」、もう1つが「モニター付き2DINタイプ」だ。今週は、前者について解説していく。さて、「CDプレーヤー/チューナータイプ」は、時代とともに様式は変えながらも長年にわたり存在し続けてきた。その昔は、カセットデッキタイプとなっていて、そこからCDタイプへと進化。さらには時にはCD+カセット、CD+MDとバリエーションを増やし、そして現在は、CD+USBタイプへと姿を変えた。なお、基本的な性能は、「1DINメインユニット」と同様だ。違いは、大きさだけだと考えていい。ただし、大きさが変わることで、操作性は異なってくる。ボディが大きくなる分、スイッチ類も大きめになるので操作がしやすくなり、かつ、表示画面も大きくなるので視認性も向上する。ところで、「2DINメインユニット」には現在、ハイエンドタイプは存在していない。詳細なサウンドチューニング機能を積んでいる製品がないのだ。ただし、RCA出力もしくはスピーカー出力を「単体デジタル・シグナル・プロセッサー」に接続すれば、本格ハイエンドシステムの構築は可能となる。スタンダードな「2DINメインユニット」に付いての解説は以上だ。もう1つの「モニター付き2DINタイプ」についての最新事情は、次週にお届けする。