自動運転をつかさどるAIにおいて、目と脳があるとすれば、目はカメラやLiDARなどのセンシングデバイス、脳はSoC(とその上に載るソフトウェア)ということになろう。”目”については、単眼/ステレオカメラ、LiDAR、ミリ波レーダーなど、デバイスの方向性が定まってきた。今後サプライヤー間の競争が激化することだろう。そして”脳”について。今回のCESでは、特にNVIDIAの無双っぷりがとても目立った。アウディとの提携を発表し、さらにボッシュ、ZFとの提携も発表。加えて新しいSoC「Xavier」を発表するなど、そのパワフルかつスピーディーな動きには圧倒される思いだ。NVIDIAの弱点について、とあるエンジニアは「消費電力が大きすぎるし、それに応じて冷却の問題もある。試作や単発ものだったら何とかなっても、量産にはどうか」と疑問を呈していたのだが、今回のNVIDIAの動きは、まさにそこをカバーするものだった。注目すべきは、ボッシュ、ZFとの提携である。両社ともにTier1の巨人である。NVIDIAの弱点とされていた量産化のノウハウ、自動車メーカーとのすり合わせ開発の経験値、サプライマネジメントの能力など、言わずもがなであろう。ZFからは具体的な製品計画も発表された。そして新SoCの「Xavier」である。3ケタともいわれていた消費電力を30Wまで低減した。自動運転のAIに欠かせないのが、ディープラーニングの能力である。運転中に遭遇するあらゆるケースを経験し、学習し、知識に変えていく。このディープラーニングに向いているのがGPUと言われており、GPUの世界で以前から主要サプライヤーであったのがNVIDIAだ。こうなるとNVIDIAしか選択肢がないように思えるが、対抗する動きはある。例えばクアルコムだ。スマートフォン市場を完全に制圧していることはよく知られているが、クアルコムはCESに先立ってNXPの買収を発表しており(NXPは一昨年、車載SoC大手のFreescaleを買収)、車載SoC市場に参入している。クアルコムの強みは、スマートフォン市場で鍛えられた”コネクテッド”能力だ。車載SoCにも欠かせない能力になっていくのは間違いない。また、BMW-Intel-Mobileye連合のように、自動車メーカーも巻き込んで共同開発する動きもある。各プレイヤーが開発段階から連携して、より良い結果を目指すという動きだ。自動運転レベル3がいよいよ市場に登場する現時点で、このようにサプライヤーの動きが活発になっている。自動運転は自動車の重要な付加価値となっているだけに、ビジネスも大きくなっていく。今後も各社の動向から目が離せない。
フォルクスワーゲン冠試合、RB大宮アルディージャ戦に『ID. Buzz』と『パサート』展示…8月29日開催 2026.8.29 Sat 9:00 フォルクスワーゲン ジャパンが、モビリティパートナー契約を締…
『I'm just the amplifier.』ベントレーイベントの仕掛け人、Luke Huxhamという、カルチャーを響かせる人 2026.8.30 Sun 11:26 2026年6月、日が暮れた新宿伊勢丹の立体駐車場には、いつもと違…