いすゞはこれまでの生産車やコンセプトモデルを保存し、一部は自社の技能伝承、文化遺産伝承を目的にレストア活動を行っている。その一部を報道陣に公開し、撮影会が行われた。今回公開された車両は12台。そのうち6台は乗用車及びバン、ピックアップ系であった。いすゞ『ベレル』は同社初の自社開発の乗用車で、当時のフラッグシップサルーンであった。そのデザインは、クルマの走り去るカタチをそのままに、流れるようなイメージしてデザインされたという。日本におけるディーゼル乗用車のパイオニアとして知られ、1962年度日本機械学会賞を受賞している。『べレット』は、レースシーンでも活躍し、GTやGTRなどはそこからフィードバックされた技術が多数盛り込まれていた。その一方エキスプレスという名称のバンも存在し、1966年から68年にかけて生産。テールゲートは上下2分割で、リアウインドウは電動式を採用していた。『117クーペ』のデザインは当時イタリアのカロッツェリア・ギアに所属していたジョルジェット・ジウジアーロによるものだ。1966年3月のジュネーブショーで発表され、コンクール・デレガンスで優勝している。初期モデルではボディの成型の多くを手作業で行われたことから“ハンドメイド”と呼ばれている。いすゞブランドを掲げていないシボレー『LUV』は、GMといすゞの資本提携第1弾として登場した、いすゞのピックアップトラック『ファスター』のシボレーバージョンで、主にアメリカで販売された。『ジェミニ』もGMといすゞの資本提携で生まれたモデルで、ワールドカー構想(Tカーシリーズ)の乗用小型車として開発。アメリカ、ヨーロッパ、オセアニア、そして日本で販売された。日本ではベレットの後継車として位置づけられ、1972年のデビュー後たちまちちいすゞの主力車種となった。『ロデオ ビッグホーン』は、これまでの4WDの性能を備えつつ、オンロードでの快適性を備えた、現在のSUVの先駆けともいえるクルマだ。そのデザインも乗用車ユーザーからも受け入れられるよう意識したものが採用された。
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