国土交通省は、三菱自動車やスズキの燃費不正事件を受けて、自動車の型式指定審査における不正行為の通報窓口を設置すると発表した。自動車の型式指定審査における燃費試験の不正行為を踏まえて設置した「自動車の型式指定審査におけるメーカーの不正行為を防止するためのタスクフォース」では6回にわたって議論し、外部有識者の意見を踏まえ、型式指定審査におけるメーカーの不正行為を抑止・防止するために必要な措置をまとめた「最終とりまとめ」が策定された。タスクフォースにおける検討を踏まえ、国土交通省自動車局のウェブサイトに、自動車メーカーの開発・認証業務に係る不正行為の通報窓口を設置することにした。三菱自動車では、若手社員が燃費の不正な測定方法について内部告発があったものの、会社側が対応しなかったケースが明らかになっている。自動車の型式指定審査における不正行為に関する情報を持つ場合、通報窓口URLから通報様式をダウンロードして必要事項(通報者名、メーカー名、部署、不正行為に関する情報など)を記入した上でメールなどで通報してもらう。通報者個人情報は厳重に保護するとしている。型式指定審査におけるメーカーの不正行為を抑止、防止するため協力を求める。