12月4日、東京都国立市の谷保天満宮の境内をメイン会場とする「谷保天満宮旧車祭2016」が開かれ、内外のクラシックカーやスーパーカーなど約200台が集まった。谷保天満宮は、903年(延喜3年)に菅原道真の3男・道武が父を祀(まつ)る廟を建てたことに始まる。東日本における天満宮としては最も古いとされる由緒正しい神社だ。なぜこの神社で旧車のイベントが開かれるのかというと、1908年(明治41年)に有栖川宮威仁親王が「遠乗会」と称する日本初のドライブツアーを、谷保天満宮を目的地として開催されたことに始まる。この時、日本初の自動車クラブとなる「オートモビル・クラブ・ジャパン」(ACJ)が設立。また、参拝後、故障や事故もなく無事に東京に戻られたことから、谷保天満宮は交通安全祈願発祥の地となる。それから100周年を迎えた2008年、地元である国立の旧車愛好仲間が遠乗会を再現したイベントを開催し、翌年から「谷保天満宮旧車祭」が始まった。そして8回目を迎えた今年も、同クラブメンバーの車両を中心とした約200台が集まったのである。“自動車の宮様”と呼ばれた有栖川宮威仁親王が造らせた国産初のガソリン自動車『タクリー号』は、このイベントの象徴でもある。ACJが同車のレプリカを製作しナンバーも取得。”タクリー号子供神輿(みこし)”とともに境内を進み、お祓(はら)いを受けてイベントが始まった。車両は神社の境内のほか、近くの駐車場にも展示。JR中央線国立駅からは昭和のレトロバス、日野『RC700』が無料で運行された。東京発動機運転会による運転パフォーマンスや、各種の出店、演奏会なども行われて、多くの見学者が集まった。最後はJR南武線谷保駅まで、展示されていた車両によるパレードも行われた。
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