国土交通省は、多客繁忙期に陸・海・空の輸送機関が安全対策の実施状況を自主点検して公共交通の安全を図るとともに、輸送機関の安全意識を高めることを目的とする「年末年始の輸送等に関する安全総点検」を実施する。期間は12月10日~2017年1月10日。鉄軌道交通、自動車交通、海上交通、航空交通、利用運送業などの各輸送機関が安全管理・安全対策の実施状況や関係法令遵守状況、施設の点検整備状況、テロ対策、新型インフルエンザ対策の実施状況を自主点検する。今年度の総点検では、特に乗務員の健康状態、過労状態の確実な把握、乗務員に対する指導監督体制の実施状況や、自然災害、事故等発生時の乗客安全確保のための通報・連絡・指示体制の整備・構築状況に留意して実施する。また、テロ防止のため、警戒体制整備状況や乗客の安心確保、テロ発生時の通報・連絡・指示体制の整備状況、テロ発生を想定した訓練実施状況の確認を徹底する。新型インフルエンザ対策の実施状況についても確認する。同時に、国交省は、各輸送機関に適切な点検を行うよう指導するほか、期間内に現地確認を実施する。