FCAジャパンは10月14日、同社が展開するアルファロメオブランドの正規販売ネットワークを再構築すると発表した。アルファロメオブランドはこれまで、「アルファ ロメオ(+地名)/フィアット(+地名)」として、フィアットブランドと同一店舗内にて展開していたが、2017年より専売店舗の展開を開始。既存正規ディーラーと新規ディーラーを合わせ、2018年中に全国60店舗の規模に整備する予定だ。なお、すべてのディーラー店舗名は「アルファ ロメオ(+地名)」となる。新たなアルファロメオ店舗は、外観にブランドのテーマカラーであるアルファレッドとブラック色を配したアルミパネルとシルバーライン、そして筆記体のブランドサインとロゴマークがポイントとなっている。内装は、グレーとブラックのタイルを施した車両展示エリアおよびシルバーとブラックを基調としたラウンジエリア、さらにライン照明でモダン感と高級感を演出。ブース形式の商談エリアにはペンダントライトやアルファロメオのヘリテージパネルを設置することで、プライベートな落ち着きのある空間を創り出す。そのほか、マーチャンダイジングエリア、レストルーム、ワークショップともブランドの世界観に沿った設計、カラー配色となっている。FCAジャパンでは、今年7月よりフィアットとアバルトブランドの併売を開始し店舗名を「フィアット/アバルト(+地名)」に変更した。今回のアルファロメオ専売ネットワークの展開は、今年開始した同社の「正規販売ネットワーク充実化プロジェクト」第3弾で、その集大成となる。FCAはアルファロメオについて、2020年までに新型セダン『ジュリア』を含め新たなラインアップを拡充、米国・中国市場にも参入し、グローバルの販売台数を現在の約5倍にあたる年間40万台に増加させ、ブランドポートフォリオにおけるプレミアムブランドとしての位置づけを高めていく計画だ。日本国内では、新しいアルファロメオ正規ディーラー店舗にて、来年後半にジュリアの販売を開始する予定。また、2015年は暦年2280台だった販売台数を、2019年までに年間1万台まで成長させることを目指していく。