英フィナンシャルタイムズをはじめとした複数の海外メディアは現地時間21日、Appleがマクラーレン・テクノロジー・グループ(以下、マクラーレン)の買収に向け、交渉中であると報じた。交渉がまとまった場合、買収総額は10億ポンド(約1,300億円)から15億ポンド(約1,500億円)前後とみられている。 さらに、米メディアNew York Timesは、Appleが米バイクメーカーLit Motorsを買収する計画を進めているのではないかとも報じている。マクラーレンと比べれば規模は微小なものであるとみられるが、Lit Motorsは二輪であるにも関わらず倒れないという不思議なバイクを開発したことで知られる企業。両社の交渉状況については、現時点で伝えられていない。 Appleは以前から「プロジェクト・タイタン」と呼ばれる自動車開発計画が社内で進められていることが報じられている。 いわばこれは公然の秘密とも言える噂だが 、一方で同計画については、今年7月にBob Mansfield氏がトップに座ってから、これまでの設計および開発からは手を引き、あくまでも技術開発の方面にシフトすることが噂されていた。 そんなタイミングでのマクラーレンおよびLit Motorsの買収報道。マクラーレンについては、すでに交渉が数ヶ月ほど続いているとされる。 Appleは2014年にBeatsを30億ポンド(約3,900億円)で買収しており、マクラーレン買収が仮に先述の金額で実現すれば、同社史上2番目の規模の企業買収となる。