光岡自動車は9月20日、台湾国内における霊柩車販売代理店契約を締結している法門開發(FAHMAN MOTORS)を通じて本格的な販売を開始すると発表した。光岡自動車と法門開發は、2015年3月に台湾国内における霊柩車の販売代理店契約を締結し、発売へ向け準備を進めてきた。今回、台湾から車輌に関する認証取得をしたことで本格的な販売を開始する。台湾での販売車種は、『ガリュー』をベースにセンターを1200mm延長、リヤオーバーハングを400mm延長した全長6560mmの大型リムジン型霊柩車『ミツオカリムジンタイプV(5名乗車)』。台湾での法規に対応させるため、左ハンドルの日本とは細部が異なる仕様での発売となる。 ボディカラーはブラックとパールホワイトを主に、10月より販売を開始し、年間10台の販売を計画している。台湾では1970年代まで埋葬が主流だったが、1987年に埋葬禁止令が制定されてから一気に火葬化が進んだ。霊柩車は日本同様、葬儀場から火葬場までの搬送用に使用されるが、台湾国内では霊柩車への改造が認められないため、各国大手量産メーカーベースの輸入霊柩車が多く使用されている。ただし、クラシカルデザインの霊柩車は存在せず、光岡自動車では日本国内同様、多くの人に受け入れられると見込んでいる。同社では今後、特殊車輌分野でも、大手量産メーカーとの差別化が狙える市場と判断した場合は、手作りを基本に「希少性」や「デザイン性」を訴求したクルマ達の海外展開も進めていく。
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