世界的規模に拡大したタカタ製エアバッグインフレータの不具合によるリコール(回収・無償修理)。米国では、このリコールの修理件数が、1000万個を超えた。これは8月中旬、米国運輸省道路交通安全局が明らかにしたもの。タカタ製エアバッグインフレータの不具合に関して、リコールの最新状況を発表。「リコールの修理件数が、1001万8777個と、1000万個を超えた」と公表している。このリコールは、タカタ製のエアバッグのインフレータ(膨張装置)の不具合によるもの。ガス発生剤の成型工程や成型後の吸湿防止措置が正しく行われず、密度が不足したガス発生剤が組み込まれた可能性がある。これにより、エアバッグ展開時にインフレータ内圧が異常上昇。インフレータ容器が破損して飛び散り、出火や乗員が負傷する恐れがあるという内容。1001万8777個の修理の内訳は、運転席側のエアバッグが、561万9651個。助手席側のエアバッグが、439万9126個。NHTSAは2015年9月の段階で、リコール対象のエアバッグが、2340万個になるとの見通しを発表している。