日産セレナまでなら通れる、制限高さ1.9mの古くて低いガード…JR・浜松町~田町 | CAR CARE PLUS

日産セレナまでなら通れる、制限高さ1.9mの古くて低いガード…JR・浜松町~田町

特集記事 コラム
制限高さ1.9m、JR・浜松町~田町の新浜町ガード
  • 制限高さ1.9m、JR・浜松町~田町の新浜町ガード
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  • JR・浜松町~田町の港町架道橋
  • JR・浜松町~田町の港町架道橋

前回に続いてJRの東海道本線にある低いガードを紹介しよう。場所は東京都港区芝浦1丁目と芝1丁目の間、駅だと山手線、京浜東北線の浜松町~田町間にある「新浜町ガード」。制限高さは1.9m、日産車だとミニバンの『セレナ』が全高1885mmとなっている。

新浜町ガードは、芝浦1丁目(東側、海側、山手線外側)から芝1丁目(西側、山側、山手線外側)への一方通行だ。旧海岸通り方面から国道15号第1京浜方面へ抜けることになる。現地までは芝浦1丁目交差点を目標にするとよい。ガード下や付近の道路は狭い生活道路なので、交通量は少ないものの駐車には気をつけたい。

現在の浜松町付近の線路は内陸を通っているが、これは開業後に東京湾の埋め立てが進んだためで、明治時代の開業当初は海岸線ギリギリを通っていた。新浜町ガードは浜に出入りするための通路だったのだろう。水路(堀割り)があったとする説もある。線路は古い石積みの土手の上を走っており、ガードの橋台も石積みだ。芝浦1丁目側、時代が下ってから建設された新幹線の下はコンクリート作りになっている。

新浜町ガード付近には桁下の低いガードがいくつかある。新浜町ガードより北で浜松町駅の南側、港区海岸1丁目と港区浜松町2丁目との間で線路をくぐる「港町架道橋」も、新浜町ガードと似たような石造りのガードだ。こちらは歩行者専用通路で、桁下高さは目測で1.9mぐらいある。古地図を見ると埋立地に造られた「瓦斯會社」(現在の東京ガス本社)へのアクセスだった。

田町駅前後で開業当時の線路は東京湾の築堤上を走っており、高輪地区では近年の再開発で構造物が発掘されている。線路には複数の箇所で橋梁を設け、河岸と東京湾とをつなぐ水路を確保した。それらの橋梁には、海面が埋め立てられた後に架道橋になったものもある。

そういった架道橋のひとつが、田町駅の浜松町寄り、港区芝浦1丁目と芝4丁目との間にある歩行者専用通路「雑魚場架道橋」だ。傾向として水路橋転用の架道橋は桁下が低い。桁下高さは目測でやはり1.9mほど。この連載を始めるきっかけとなった、現在改修工事中の「高輪橋架道橋」も水路由来だ。

本稿に登場する架道橋と駅を北から順に並べると、浜松町駅、港町架道橋、新浜町ガード、雑魚場架道橋、田町駅、高輪橋架道橋、高輪ゲートウェイ駅となる。なお「ガード」と「架道橋」は現地の表記に従った。JR東日本の場合、古い表記は「架道橋」、新しい表記は「ガード」となっている例が多い。



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《高木啓》

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